- 2人の幼なじみから生まれた、愛、家族、喪失感を描いた、
永久に心に刻まれる美しい物語。 - New York Times
- オリジナル性にあふれる、驚くべき長編デビュー作。
- Hollywood Reporter
- 冒頭の5分でこれが特別な作品であることが分かる。
唯一無二で心に染み入る素晴らしい作品。 - Rolling Stone
- 登場人物の想い、彼らが考え抜いた末の結論、
残されたままの謎がパッチワークのように織り成されている。
あふれんばかりの人生と愛が詰まった作品。 - Los Angeles Times
A24×プランB、アカデミー賞作品賞受賞『ムーンライト』以来のタッグ!
いま、世界の映画シーンでその動向が最も注目されている映画会社が、A24とプランBだ。ともに芸術性と商業性を兼ね備えた、賞レースをにぎわす上質なヒット作を多数輩出している映画会社である。この二つの会社が、アカデミー賞作品賞に輝いた『ムーンライト』以来となるタッグを組んだのが『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』だ。新鋭監督ジョー・タルボットは、2019年サンダンス映画祭で上映された本作で、監督賞と審査員特別賞をW受賞し、華々しい長編映画デビューを果たした。
多くの財産をもたなくても、心の中に大切な居場所とかけがえのない友がいる。
それだけで、人生はそう悪くないはずだ――。
幼なじみでもあるタルボットと主演のジミー・フェイルズは、友情、家族、そして目まぐるしく変わっていくサンフランシスコという街への愛情を丹念に描くことに成功した。この映画は、自らが存在するコミュニティの大切さ、そして本来の自分になるために自問する一人の男の姿を描いた秀逸なパーソナル・ストーリーだ。主人公ジミーは、自分たちを取り残したまま経済発展や都市開発によって急速に変わっていく街で、親友のモントとともに心の置きどころを探し求めている。家族と再び繋がりをもち、理想とするコミュニティを復活させようともがく彼の望みは、いま自分が置かれている現実を見えなくさせてもいるが、こんな思いを抱くことはないだろうか? この映画で描かれている街は世界のどこか、そしてジミーの姿は、世界のどこかにいる誰かかもしれない。
多くの財産をもたなくても、かけがえのない友がいて、心の中には小さいけれど守りたい大切なものをもっている。それだけで、人生はそう悪くないはずだ──。そんなジミーの生き方が、今の時代を生きる私たちに温かい抱擁のような余韻を残す、忘れがたい物語。“街と人をめぐる新たな傑作”が誕生した。
ベイエリアの街と人をめぐる傑作の誕生を支えたスタッフたち
海を臨むドラマチックな景観をもつサンフランシスコは、多くの映画やTVドラマの舞台になってきた。この街の魅力を最大限に伝えることがスタッフのミッションだった。初の長編映画となった本作のオリジナルスコアで絶賛を浴びたエミール・モセリは、サンフランシスコにゆかりのあるジェファーソン・エアプレインやジョニ・ミッチェルなどの楽曲でこの街の気分を盛り上げる。サンフランシスコという街の歴史を代弁するかのように優雅に佇むヴィクトリアン・ハウスをはじめとするドラマのもうひとつの主役、家の内装には、プロダクション・デザインのジョナ・トゥシェットのセンスが光る。そして、ベイエリアの街と主人公たちの住まいなど光と影を見事に映し出したカメラの素晴らしさ、スローモーションを多用したハイセンスな映像。この映画に集結した才能が、サンダンスの審査員特別賞を導いた。