星と月は天の穴

2025年12月19日(金)テアトル新宿ほかにて全国ロードショー

綾野剛
咲耶  岬あかり 吉岡睦雄 MINAMO 原一男 / 柄本佑 / 宮下順子  田中麗奈
 
脚本・監督 荒井晴彦
原作 吉行淳之介「星と月は天の穴」(講談社文芸文庫)


エグゼクティブプロデューサー:小西啓介 プロデューサー:清水真由美 田辺隆史 ラインプロデューサー:金森 保 助監督:竹田正明
撮影:川上皓市 新家子美穂 照明:川井 稔 録音:深田 晃 美術:原田恭明 装飾:寺尾 淳 編集:洲﨑千恵子
衣裳デザイン:小笠原吉恵 ヘアメイク:永江三千子 インティマシーコーディネーター:西山ももこ 制作担当:刈屋真 キャスティングプロデューサー:杉野 剛
音楽:下田逸郎 主題歌:松井 文 写真:野村佐紀子 松山仁 アソシエイトプロデューサー:諸田創 
製作・配給:ハピネットファントム・スタジオ 制作プロダクション:キリシマ一九四五 制作協力:メディアミックス・ジャパン ©2025「星と月は天の穴」製作委員会


NEWS

荒井晴彦監督特集上映オールナイト トークイベントオフィシャルレポート

2025/12/08 13:10 up!

ベッドシーンはアクションシーン!
5歳の時から知る柄本 佑さんに荒井節も絶好調!

公開を2週間後に控えた12月6日、テアトル新宿で荒井晴彦特集上映オールナイトが行われた。

19年公開の『火口のふたり』23年公開の『花腐し』そして19日から公開となる『星と月は天の穴』の先行上映と、3本の作品を上映。

上映前に行われたトークショーには上映作品全てに出演している柄本 佑さん、MCには吉岡睦雄さんと親しい俳優たちに囲まれ荒井監督もリラックスした笑顔。

まず荒井監督との出会いを聞かれた柄本さんは「おそらく初めての出会いは湯布院映画祭の荒井晴彦脚本特集の時だったと思います」と振り返る。

「荒井さんに初めて会ったのは5歳の時。鮮明に記憶にあるのですが、湯布院映画祭って毎晩パーティーがあるんですね。お客さんも交えて一緒に映画の話をするんです。そのパーティーに親父(柄本明)と一緒に車で向かっているときに、とぼとぼ歩いている荒井さんがいて(笑)あの人大丈夫かな、って遠くから見ていました。それがまさかこんなに(作品で)お尻を見せることになるとは思っておりませんでした(笑)」と笑いを誘う。

吉岡さんから「柄本さんはどんな俳優ですか?」と聞かれると荒井監督は「天才」と一言。そして『火口のふたり』は、柄本さんの妻・安藤サクラさんがキャスティング候補に上がっていたという裏話を聞かせてくれた。「でも撮影が延びてしまって、その間に子どもができて、朝ドラも決まってしまったから・・・(笑)」と独特の荒井節に柄本さんもタジタジ。

 

「荒井さんが僕が出てる舞台を見にきてくださったんです。『アライさん来てるよ、アライハルヒコさん』って言われて、えー!荒井さん見に来てくれたの!?と行ったら開口一番『お前、嫁の尻拭えよ』『火口だよ、やれよ』って(笑)」(柄本さん)と楽屋に押しかけられたエピソードを明かしてくれた。荒井脚本作品にも参加したことがなかった柄本さんは、そこから荒井組に参加、以降荒井監督作品には欠かせない俳優となっている。


荒井脚本の魅力について柄本さんは「ご本人を前にしてちょっと恥ずかしいし失礼かなとも思うんですけど、“可愛い”と思うんですよ。真ん中がすごくまっすぐなイメージがあります」と語る。

また、荒井監督は「吉岡はどうなんだよ」と振ると、台本を持ってきていた吉岡さんは『花腐し』の食事シーンの一節を読み上げ「食事シーンが事細かに書かれているじゃないですか。ベッドシーンでも体位まで書かれている。ほかの作品だと抱き合っているとか一言で書かれていることが多いじゃないですか。それであとは現場でやってみようということが多いと思うんですけど」と聞くと荒井監督は「どういうもの食べているかっていうのはキャラクターにとって重要じゃない?セックスもどういうふうにしているか、キャラクターにとって重要だから書いてるんだよね」と語ると、客席からも深い感嘆が聞こえた。

またベッドシーンについて聞かれた柄本さんは「もちろん触れ合うことだったりするから相手の女優さんに対して気を遣うということはあるけど、アクションシーンという捉え方ですかね。『火口〜』は特にアクションを作っていく感じでした」と振り返ると、荒井監督は「この人の親父は、俺が初めて監督やった『身も心も』でかなりハードなベッドシーンでカット、オッケーと言ったら直後にサンダルを引っ掛けて、『どこ行くの?』と聞いたら『ちょっと子どもたち迎えに行ってきます』と。パッと切り替えがすごいです」と俳優の力について振り返った。

 柄本さんは俳優としてももちろんのこと、ピンク映画、ロマンポルノまで幅広い映画知識の広さは映画ファンからも信頼を得ているが、荒井脚本のおすすめ作品として『ダブルベッド』(83)と『ベッド・イン』(86)を挙げた。それを聞いた荒井監督は「『ベッド・イン』は初めて字幕を入れた。今度(『星と月は天の穴』)もなんか字幕ばっかりだね」と意外なつながりを発見していた。

3作品に出演した柄本さんは「この映画に関しては、荒井さんの大胆さを感じました。どんどん大胆になっていっているなと感じます」と指摘すると、吉岡さんは「『花腐し』の撮影が終わったあとに、荒井さんがみんなへの挨拶で『また最高傑作を作ってしまいました』とおっしゃったんです。かっこいいと思って。で、実際見たら本当に最高傑作だったんです。そして『星と月は天の穴』を見て、荒井さんまた更新してしまった!と思いました」と語り、「荒井さん、今後他にまた撮りたい作品はあるんですか?」と尋ねられると「あるよ、あるけどね、寿命が・・・」と照れ笑いの荒井監督。
吉岡さんに「急いで撮らなきゃいけませんね」と言われると「ちょっとお金持ってきて!」と最後まで荒井節の効いたトークで締め括った。

日本映画界を代表する脚本家・荒井晴彦と時代の歩み

2025/12/05 17:00 up!

『赫い髪の女』『Wの悲劇』『ヴァイブレータ』『大鹿村騒動記』『共喰い』・・・

映画とともに歩み続けた脚本家人生、そして監督としてついに念願の企画を映画化。

 

手がけてきた作品名だけで日本映画史を辿るようなラインナップだ。

「愛と性」に正面から向き合い、人間の本質に迫るような鋭い視点で描き出す。弱さやどうしようもなさ、そして強さを秘めた“人間”の可能性を愛してやまない、そんな豊かさに満ちた作品が溢れている。

 

荒井晴彦、1947年生まれの78歳。足立正生の鉛筆削り、ピンク映画の助監督、田中陽造の清書係を経て、1977年『新宿乱れ街 いくまで待って』で脚本家デビュー。以来脚本家として、そして1997年『身も心も』からは監督としても映画界で半世紀に渡り活躍。そのフィルモグラフィーは日本映画史と重なるだけでなく、その時代の空気感、そこに生きる人間をスクリーンに封じ込めたような生々しさがある。同時に、それを演じてきた俳優たちをも1つ上のステージへと押し上げる、そんな作品群が並んでいる。

 

<70年代:実験精神に溢れたロマンポルノ時代>

「10分に1回の濡れ場」「上映時間は70分程度」「本番なし」の条件のもと、実験精神に溢れた作品を生み出し続けた日活ロマンポルノ。

荒井は、神代辰巳、藤田敏八、根岸吉太郎ら、日本映画界の名監督たちと脚本家としてともに駆け抜けた。特に『赫い髪の女』(神代辰巳監督/79)は荒井の初期の代表作として、またロマンポルノを代表する1作として、そして主演した宮下順子の出世作としても愛され続ける作品。中上健次の「赫髪」を原作に、ダンプカーの運転手の主人公と、道で拾った赫い髪の女との濃密でただれた愛欲のうねりを描く。時を経て作品は海を渡り、現在海外からも高い評価を得ている。

 

<80年代:メディアミックス、角川映画の時代>

メディアミックスの時代が到来。その旗手が角川映画だ。

アイドル映画を中心にプログラム・ピクチャーが量産された時代。薬師丸ひろ子、原田知世らがスターとして数々の作品の主演を飾る中登場したのが『Wの悲劇』(澤井信一郎監督/薬師丸ひろ子主演/1984年)。荒井の提案で原作から設定を変更。女優を目指す劇団の研究生がある事件に巻き込まれながらのし上がっていくストーリーの中で、主人公と演じる役、二人の女性が重なる二重構造となった。アイドルだった薬師丸ひろ子を俳優として映画同様大きく飛躍させた作品のひとつであり、「顔ぶたないで、わたし女優なんだから」など、印象的なセリフが今も多くの人の心を掴んで離さない。

 

<00年代:時代の空気が変わり、映画も変わっていく>

バブル崩壊後経済的な低迷も続き、社会的にも閉鎖的な空気が漂い始めた時代。

『ヴァイブレータ』(廣木隆一監督/2003年)では、アルコール依存の女性ルポライターと長距離トラック運転手のゆきずりの愛を描いた。トラウマを抱え、うまく人間関係を構築できない主人公。そこには現代を生きる人間の姿が凝縮されており、映画のルックも殺伐とした空気が漂う。それでも互いの体が、存在が、温度が心を癒すというストーリーは時代の“気分”を象徴していた。主演は寺島しのぶ、共演に大森南朋。寺島にとっては初の主演作にして、日本映画界に欠かせない女優として一気に名を上げた1作だと言えるだろう。

 

<10年代:映画の環境が大きく変化した時代>

映画館は急速にデジタル化、35mmフィルムからDCPへと変わっていった。

さらにはスマホが急速に普及したことで、誰もが“撮影”できるようになった。ドローンが登場したのもこの頃で、デジタル撮影が主流化、制作現場、映画館ともに大きな変化があった時代だ。荒井は原田芳雄の遺作ともなった『大鹿村騒動記』(2011年/阪本順治監督)で笑いあり、涙ありのハートフルな人間ドラマを描いてみせる。300年続く大鹿歌舞伎の伝統を守る美しい景観の村で起こる騒動。そこには温かい人間の“手触り”がある。

一方で、2年後『共喰い』(2013年/青山真治監督)を発表。血、因縁、そして時代の終わり。昭和63年の山口県下関を舞台にしたこの映画は、単に昭和時代の終わりを描くだけでなく、男性優位の社会構造の中で女性がさまざまな痛みを経験する一方、男性が快楽や利益を得ていた時代の終わりを示唆するものでもあり、2025年現在、さらにそうした価値観のアップデートが進む現代に繋がる。この作品で主演の菅田将暉は映画界で一気に花開いていく。

 

<2025年:昭和レトロの世界観。クラシカルな作品を新しく見せる「星と月は天の穴」>

時代時代の空気とそこに生きる人間の姿を描いてきた荒井晴彦が、脚本のみならず監督として手がける最新作は、自身が18歳の時に出会い「映画の仕事を始めてからは、いつかやりたいと思っていた」吉行淳之介の「星と月は天の穴」。50年来の念願の企画だ。

 

いわく、「彼女もいないし、女の子の手を握ったのは高校の文化祭のオクラホマミキサーの時だけだった。それもそっと」。いわば、純朴な男子だった 1966 年当時の荒井青年に、『群像』新年号に掲載された吉行淳之介の小説「星と月は天の穴」は、鮮烈すぎるほどの衝撃をもたらした。「まだ想像でしか“女性というもの”を知らなかった当時の自分は、想像で欲情するこの描写に、性には“想像”が必要なんだ、味付けみたいなものが必要なんだ、と分かったような気がしたんです。吉行さんの小説は、実は女性を描いているようで女性に対する自分を、男の悲しさや滑稽さ、女性との距離感を描いているんですよね」と、吉行の小説に魅せられた理由を明かす。

 

普段脚本家として原作を脚色する際は「脚色は原作に対するクリティーク(批評)だ」という、田村孟(「白昼の通り魔」「新宿泥棒日記」「少年」などを手掛けた脚本家)の言葉をモットーにして、原作を批評するように欠点を探し、描かれてないことを足していくという荒井だが、今回はほぼ忠実に設定やセリフを脚本に落とし込んでいる。それも原作を愛するがゆえ。

 

「妻に裏切られ、愛とか恋とかいう情感を持ち込むのを拒否し、女を“道具”として扱おうと思っている男が“道具”に敗けていく小説」と荒井は語るが、急速に価値観がアップデートされていく現代でこそ、生まれるべくして生まれた映画だと言えるだろう。

名古屋での舞台挨拶付き先行上映会 開催決定!

2025/12/02 18:00 up!

本作の舞台挨拶付きの先行上映を12月11日(木)に開催することが決定いたしました。

荒井晴彦監督とヒロインの咲耶さんが名古屋に伺います!

この貴重な機会に、一足先に本作をご覧くださいませ!

 

■開催劇場

伏見ミリオン座(名古屋市中区錦二丁目15-5)

 

■開催日時

12月11日(木)

19:00の回 上映前舞台挨拶

 

■登壇者(予定)

咲耶、荒井晴彦監督

※敬称略

※登壇者は予告なく変更・追加となる場合がございます。

 

■チケット料金

通常料金/全席指定(各種割引使用可)

※ムビチケ使用可、各種ご招待券、無料券は使用不可。

 

■チケット販売

オンラインチケット予約、および劇場窓口にて販売いたします。

※全席指定

※立見券の販売はございません。

 

【オンラインチケット予約販売】

https://www.starcat-ticket.com/fm/theater/million/schedule

伏見ミリオン座 劇場WEBサイトにて

12月4日(木)18:00~

※チケット販売当日はアクセスが集中し、つながりにくい場合がございます。

 

【劇場窓口販売】

12月9日(火)劇場オープン時より

※インターネット販売で完売になった場合は、窓口販売・引換はございませんのでご注意ください。

※混雑状況等により販売開始時刻は前後する場合がございます。

※窓口の営業時間は開館時刻から最終回上映開始時刻までとなります。

 

 

【注意事項】

※内容はすべて予定です。登壇者及び内容は、予告なしに変更になる場合がございます。

※悪天候及び公共交通機関の運行状況により、やむを得ず本イベントを中止させていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。

※特別興行の為、各種招待券は、ご使用いただけません。

※全席指定・定員入替制です。

※転売・転用を目的としたご購入は、固くお断り致します。

※いかなる事情が生じましても、ご購入・お引換後の鑑賞券の変更や払い戻しは出来ません。

※いかなる場合においてもイベント中の途中入場はお断りさせて頂きますので、ご了承ください。

※場内でのカメラ(携帯電話を含む)・ビデオによる撮影・録画・録音等は、固くお断り致します。保安上、入場時に手荷物検査を行う場合がございますこと、予めご了承ください。

※車イスでのご鑑賞をご希望されるお客様は座席指定券の購入後、劇場までご連絡ください。
車いすスペースには限りがありますので、ご利用人数によっては所定のスペース以外でご鑑賞いただく場合がございます。
また、イベントの内容やマスコミ取材により、所定のスペースからご移動いただく場合がございます。あらかじめご了承ください。

※当日、マスコミ・メディアの撮影が入る場合がございます。その際、お客様が映像等に映り込む可能性がございますこと、予めご了承ください。

情熱と信頼関係で結ばれた“荒井組”撮影現メイキング写真解禁

2025/12/02 15:00 up!

昭和40年代をスクリーンに焼き付ける!

令和の時代に、こだわりを貫き生まれた圧倒的なリアリティ

 

吉行淳之介の原作小説は1966年に上梓されている。

当時10代だった荒井監督は矢添の心情と“男の性(さが)”にシンパシーを抱き、映画の仕事を始めて以来「いつか映画化したい」と思い続けてきたという。

本作のプロデューサーの1人、清水真由美氏は「監督は『昭和40年代の小説だから古いかな』とおっしゃったんですけど、主人公の男は愛を拗らせ、逆にヒロインはそんな男にヅケヅケと踏み込んでいく。むしろすごく今っぽいと思いました」と原作の印象を語っている。

 

荒井監督は当初、時代設定を現代に移して書いてみたそうだが、原作当時の価値観やシチュエーション、セリフも「今」とそぐわず、物語そのものが成立しなくなると判断。

時代を、(原作が書かれた)1966年に戻そうとしたが、『星と月は天の穴』というタイトルにオチを付けたかったこともあり、アポロ11号が月面着陸した1969年に設定、他は原作に忠実に描かれている。

 

本作は、その1969年という時代の空気や質感をスクリーンに転写したいという監督の意図から全編モノクロで撮影。濃淡と陰影によって組成された画面は、単にノスタルジックなだけでなく、活字から文脈を読み取るごとく余白の美も映し出している。時折現れるパートカラーの赤は、吉行淳之介原作の映画『砂の上の植物群』へのオマージュ的な意図も含まれているのだという。

 

矢添の愛車BMW2002シリーズは吉行が実際に乗っていた車種である。車のみならず信号機なども昭和年代のものが稼働している地域まで素材を撮りに行くなど、ディテールへのこだわりは徹底している。

 

綾野が着用している衣装も、吉行が当時着用していたジャケットに近い生地で仕立て、当時のデザインを再現。部屋のレイアウトも69年ごろ吉行が暮らしていた住居の間取りを参考に家具を配置するなど時代性が意識されている。

 

 

 

しかし一番難航したのは、矢添が住んでいる部屋のロケーションだったという。矢添の部屋の書斎の窓からブランコが設置された小さな公園が見える。ところがこの眺めを抱いた建物がなかなか見つからない。昭和の雰囲気があり、座ったまま窓から公園が見える部屋を探しても、公園には現代的な遊具が置かれているところが多く、荒井監督はマンションと公園をそれぞれ撮り分けることも考えたという。しかし助監督ら荒井組のスタッフが執念で遂に理想の部屋を発見、台本に忠実なシチュエーションを実現させた。

 

そんな情熱に溢れた撮影現場。矢添を演じた主演の綾野剛は『花腐し』につづき2度目とあって、荒井監督との信頼関係も強固に。また、オーディションで“発見”された紀子役の咲耶も笑顔が弾けており、“荒井組”のチームワークの良さ、映画への真剣なこだわりが伝わってくる写真の数々となっている。

 

アポロ11号による人類月面初着陸のほか、東大・安田講堂の攻防戦で学生運動がピークを迎え、「ウッドストック・フェスティバル」といった国内外で大きなトピックが続いた1969年という激動期を背景に映し出されるのは、⼀⼈の男の私的な物語。この〝いつの時代も愛をこじらせる〟男の本質を描いた滋味深き⽇本映画に温故知新を感じることだろう。

 

クラシカルな世界に新しさも垣間見える、荒井晴彦の脚本から導き出された俳優 綾野 剛の真骨頂、映画界に一石を投じる<R18+>の異色作『星と月は天の穴』は12月19日(金)より全国ロードショー。

 

公開記念 荒井晴彦 監督 特集 開催決定!

2025/11/28 18:00 up!

この度、テアトル新宿に導入されている音響システム“odessa”によるオールナイト上映企画odessa Midnight Movies」(オデッサ ミッドナイト ムービーズ)vol.33 荒井晴彦監督 特集の開催が決定いたしました。

 

今回は、最新作『星と月は天の穴』の公開を記念して、脚本家・監督として日本映画界に深い足跡を残し続ける荒井晴彦監督を大特集!ラインナップは、濃密な情愛が交錯する『火口のふたり』(2019)、 文学と映画の境界を揺さぶる『花腐し』(2023)、 そして待望の新作『星と月は天の穴』(2025)を先行公開いたします。上映前には、荒井晴彦監督、柄本佑さんをお迎えして、トークイベントの開催も決定いたしました!

荒井晴彦監督の映画世界を、ぜひスクリーンで体感してください。

 

『火口のふたり』

今夜だけ、あの頃に戻ってみない?

脚本・監督:荒井晴彦

出演:柄本佑 瀧内公美

原作:白石一文「火口のふたり」(河出文庫刊)

(2019年/115分/R18+/DCP)©2019「火口のふたり」製作委員会

 

 

 

 

『花腐し』

芥川賞受賞作「花腐し」を荒井晴彦が大胆に脚色

ふたりの男とひとりの女が織りなす、切なくも純粋な愛の物語

監督:荒井晴彦

出演:綾野剛 柄本佑 さとうほなみ

吉岡睦雄 川瀬陽太 MINAMO Nia マキタスポーツ 山崎ハコ 赤座美代子 / 奥田瑛二

原作:松浦寿輝「花腐し」(講談社文庫)

(2023年/137分/R18+/DCP) ©2023「花腐し」製作委員会

 

『星と月は天の穴』

荒井晴彦監督と俳優・綾野 剛が織りなす日本映画の真髄

いつの時代も、男は愛をこじらせるー

脚本・監督:荒井晴彦

出演:綾野剛 咲耶 田中麗奈 柄本佑 宮下順子

原作:吉行淳之介「星と月は天の穴」(講談社文芸文庫)

(2025年/122分/R18+/DCP)©2025「星と月は天の穴」製作委員会

 

 

「音響システムodessa」とは

optimal design sound system(+α)の略。「劇場ごとに最適化されたサウンドシステム」に「劇場独自の映画体験が付加される」という意味。セルゲイ・エイゼンシュテイン監督『戦艦ポチョムキン』にあるオデッサの階段シーンが、モンタージュ理論を確立した映画史におけるターニングポイントとされていることから、この音響システムが、東京テアトルの新たな歴史を作るものとしたいと考え、名付けました。正確な音域を全席で解放。セリフや環境音をより正確に伝えることで、映画の持つ感情をよりリアルに、より鮮明に、お届けいたします。

詳細 https://odessa-ttcg.jp/

 

開催概要

[ イベント名 ]  odessa Midnight Movies[vol.33]

『星と月は天の穴』公開記念

荒井晴彦監督 特集

[ 上映作品 ]  『火口のふたり』『花腐し』『星と月は天の穴』

[ 会  場 ]  テアトル新宿(東京都新宿区新宿3-14-20 新宿テアトルビルB1F)

[ 開催日時 ]  12月6日(土)22:45 開場 / 23:00 開演(翌6:27終了見込み)

[  鑑賞料金 ]    3,000円均一

[ チケット販売 ] テアトル新宿のオンラインチケット予約、および劇場窓口にて販売。

オンライン販売  12月1日(月) 18:00 ~ 上映開始20分前まで販売
劇場窓口販売  11月2日(火)朝OPEN時より

 

テアトル新宿 公式サイト▶ https://ttcg.jp/theatre_shinjuku/
テアトル新宿 公式X(旧Twitter)▶@theatreshinjuku https://x.com/theatreshinjuku
テアトル新宿 公式Instagram▶@theatre__shinjuku https://www.instagram.com/theatre__shinjuku/

 

綾野剛演じる作家・矢添の“こじらせ日常”新動画、場面写真 解禁

2025/11/20 15:00 up!

「街を一緒に散歩してくれればいい。部屋の中でのつき合いは、いらないというわけだ」

執筆する恋愛小説に自身を投影、「精神的な愛の可能性」を探求する作家・矢添の日常

 

   

 

 妻に捨てられた過去を持つ矢添は、執筆する恋愛小説の主人公に自身を投影し、「精神的な愛の可能性」を探求している。
劇中では、矢添の書く小説が映像として映し出されているが、【矢添自身を投影している小説の主人公A】も矢添と同じく綾野剛が演じている。


「街を一緒に散歩してくれればいい。部屋の中でのつき合いはいらないというわけだ。」――素直に一緒にいたいと言えないなんともこじらせたセリフ。矢添と小説の中のA。当然ながら思考は似ているが、ちょっとしたしぐさの違いにそれぞれのクセが見え隠れするのが味わい深い。

そんな矢添の日常に絡む大学生・紀子(咲耶)や、なじみの娼婦・千枝子(田中麗奈)、小説の中のAと対するB子(岬あかり)・・・女性たちは、そんな彼の心のうちを見抜いているかのように、彼の言葉を受け流し、彼を凌駕していく――。


場面カットではさらに矢添の一人暮らしの日常生活にフォーカス。1960年代という時代設定にリアリティを与える昭和レトロの美術セット、そして“目は口ほどにものを言う”を体現している綾野剛の瞳にも要注目だ。

 

女を愛することを恐れる一方、愛されたい願望をこじらせる40代小説家の日常、続報もお楽しみに

 

完成披露上映会舞台挨拶オフィシャルレポート

2025/11/19 14:45 up!

本作の完成披露上映会を 11 月 18 日(火)にテアトル新宿(東京・新宿)にて開催、上映前の舞台挨拶に主演の綾野剛さん、咲耶さん、田中麗奈さん、荒井晴彦監督が登壇した。

『花腐し』に続き、2 度目の荒井組参加となった綾野さんは、お披露目の日を迎え

「率直に今日という日を迎えられて嬉しいです。映画はいろんな見方があると思いますが、この作品は“目で見る”というより、“耳で見る映画”であり“読む映画”とも言えると感じています。“珍味”な作品だと思うので、ぜひ味わって見てほしいです。僕自身、試写で見た時に、現場では感じられなかった味わいをたくさん感じました。咲耶さん、田中麗奈さん、岬(あかり)さんが演じられた 3 人の女性の在り方がとても豊かで、いまの時代にこの作品が出ていく理由というところで、『強いメッセージを込めた』というよりは、言葉の美しさや滑稽さ――小説家であり、言葉を生業にしている矢添という男から放たれる言葉がどこかおかしく、ある種、いまの時代でいうところの“化石男”と言える男なので、そういう部分を楽しんでいただけたらと思います」と本作への思いを静かに、しかし熱く語る。

 

吉行淳之介の私小説的とも言われる小説を映画化した荒井監督は、この原作に惹かれた理由を尋ねられると「言いづらいな…」と苦笑を浮かべて口ごもる。すかさず、綾野さんが“通訳”として荒井監督の隣に立ち、舞台上で内緒話をする一幕に会場からも温かい笑いが起きる。話を聞いた上で監督の心情を代弁したところによると、荒井監督が共感を抱いたポイントとして「とあるシーンで、なかなか“本領発揮”できない瞬間があって、『どうしようか…?』と悩んだ末に、あるものを見つけて、なぜか本領を発揮できる気がしてきた」(綾野さん)とわかるような、わからないような…(?)説明を行ない、会場はさらに笑いに包まれた。

ちなみに、荒井監督によると、撮影現場でも綾野さんは、直接的な言葉を使わない荒井監督とキャスト陣の間に立って、潤滑油のような機能を果たしてくれていたとのことで、荒井監督が綾野さんに全幅の信頼を置いている様子が伝わってきていた。

 

綾野さん演じる矢添が出会う大学生・瀬川紀子を演じた咲耶さんは、これが人生初の舞台挨拶。そのことを告げると会場からは温かい拍手がわき起こる。オーディションで紀子役を手にした咲耶は、合格の知らせを聞いた瞬間について「夢のような心地でした」とふり返り

「この作品のオーディションを受けませんか? というお話をいただいて、企画書と準備稿と原作をすべて読んで『絶対にこの作品で紀子役を勝ちとりたい!』という思いが強くわいてきました。本当に私の漠然としていた理想が、こんなに早く奇跡的なタイミングで実現していて、『掴むしかない!』と思って精一杯頑張りました。(知らせを聞いて)本当にフワフワしてしばらく現実感がわきませんでした」と明かす。ちなみに、この人生初の舞台挨拶に立っての心境についても「ちょっとまだよくわからないです…(笑)」と緊張気味に笑みを浮かべていた。

荒井監督は、オーディションに突如、現われた咲耶さんの豊かな才能を目の当たりにして「(世間に発見されることなく)いままでどこにいたの?」という言葉を放ったとか。

矢添の馴染みの娼婦の千枝子を演じた田中さんは、これまで荒井監督が脚本を執筆した作品への出演は複数回あったものの、監督作品は今回が初めて。荒井組への参加に「すごく嬉しかったです。荒井組は入りたいと思っていたので念願かなってお声がけをいただき、驚きましたが嬉しかったです。緊張していたけど剛くんが荒井組の先輩なので『付いて行こう』と思って現場に入りました」と語り、実際に現場でも綾野さんを頼りにしていたという。

荒井監督は、物語の時代設定を 1969 年という昭和の激動の時期にした理由について、タイトルに“月”が入っている点に触れ「69 年のアポロ(※アポロ 11 号の月面着陸)を入れたかったし、自分の人生でもいろいろと“致命傷”を負った時期だった」と説明する。

咲耶さんは、映画の中の印象的なシーンについて尋ねられると「私が一番好きなフレーズがあって『隠されたものが現れた時にひとつのものが終わるのさ。そして、また新しいことが始まるんだ』というセリフで、この言葉は今回の映画に登場する全員に当てはまる言葉で、矢添さんがその言葉を発するシーンが好きなシーンのひとつです」と明かす。

一方、田中さんは「最後のエンドロールが好きです。咲耶ちゃんが、“あること”をされていて、その現場に立ち会えたのですが、魅力が満載で、この年齢でしか出せない色気と無邪気さ、少女っぽさ――女の子と女性を往き来している姿が目に焼き付いています」と絶賛。

ちなみに劇中、田中演じる千枝子がタバコを吸いながらペディキュアを塗るシーンが出てくるが、タバコを吸うというのは現場での綾野さんのアイディアとのこと。荒井監督は、綾野さんを指して「監督はあっちですから(笑)」と冗談交じりに語り、綾野さんは慌てて「違います(苦笑)!」と否定していたが、このシーンについて「助監督さんと共に監督の話を聞いて『たぶん、こういうことを言ってるよね?』という話をしていたんですが、その時、ペディキュアを塗っているだけだけど、それがとても美しくて、(千枝子は)喫煙する設定なので、白黒の作品でもあるし、煙の “揺らぎ”があれば感情を伝わってくるんじゃないか? ということで、『タバコを持っていただくのはどうですか?』という話をしましたが、あくまでも荒井さんから出てきたものを助監督さんと一緒に考えたという感じです」と謙遜しつつ説明。

このシーンに関して、当の田中さんも「気に入っています!」と笑みを見せていた。

舞台挨拶の最後に荒井監督はこれから映画を見る観客の皆様に向けて「見て、面白かったら宣伝してください。じゃないと、次回作が撮れなくなるんでね」と早くも次回作への意欲を口にし「年も年で、もうすぐ 80 だし。山田洋次に負けたくないし(笑)」と語り、会場は笑いに包まれた。

綾野さんは「本当に登場人物たちが魅力的で、矢添以上に咲耶さんや田中麗奈さんが演じられた女性たちに魅力が詰まっているなと思います。その中でグズグズしている矢添というひとが、どのように言葉に向き合うか? その美しさの中にある滑稽さみたいなものも、彼の持ち味なので、『はいはい』『まあまあ』と思いながら(笑)、受け止めて、てのひらで転がしてやってください。そうするとこの作品は育っていくと思います」と呼びかけ、温かい拍手の中で舞台挨拶は幕を閉じた。

なじみの娼婦・千枝子役、田中麗奈が切り開く新境地、新場面写真 解禁

2025/11/07 17:00 up!

「ここまでやってくれるとは思わなかった」荒井晴彦監督も絶賛!田中麗奈が切り開く新境地

1998年の映画『がんばっていきまっしょい』(磯村一路監督)で主演を飾り数々の映画賞を受賞、爽やかで快活なイメージが鮮烈で、いまだに印象深い人も多いかもしれない。

その後も『はつ恋』(2000/篠原哲雄監督)、『東京マリーゴールド』(2001/市川準監督)、『犬と私の10の約束』(2008/本木克英監督)など現在に至るまで毎年出演作はほぼ途切れることなく、映画にドラマにと長年に渡り活躍を続ける稀有な存在だ。

 

そして、最近の田中麗奈の演じる役柄は、かつてのイメージを一新するかのような、重厚感すらも漂うものにシフトしつつある。今年は、立て続けに映画5本に出演。戦後80年の今夏に公開した史実に基づく物語『雪風 YUKIKAZE』(山田敏久監督)では、竹ノ内豊演じる艦長・寺澤一利の妻志津役を凛とした姿で演じ切り、『ストロベリームーン 余命半年の恋』(公開中/酒井麻衣監督)では余命半年の娘を持つ母親・美代子を好演、娘を想い涙するシーンは、観るものすべての心を震わせた。さらには、先だって開催された第38回東京国際映画祭にも出品された『ナイトフラワー』(11月公開/内田英治監督)では総合病院の院長夫人・星崎みゆき役を務め、時代、立場、背負っているものすべてが違う女性を見事に体現、そして、『星と月は天の穴』では、これまで見せたことのない表情や佇まいを見せている。

 

本作で田中が演じるのは、綾野剛演じる主人公・矢添の馴染みの娼婦・千枝子。矢添を憎からず思っており、彼に対し他の客以上の“情”はある。しかし関係は進展することなく、時だけが流れ、女として自身の人生の選択をする時であることを自覚している女性だ。

 

愛をこじらせている矢添に決して踏み込むことなく淡々と寄り添う一方で、矢添の一番の理解者であることも見受けられる。さらには、己の幸せのために大きな決断を下していく千枝子の姿は切なくも軽やかで、咲耶演じる紀子とある種対照的な人物像となっている。ままならなさ、どうしようもなさを抱える心の内を全て言葉にはしない。しかし、それが全身から溢れ出る色香となって、役柄への説得力が増している。田中自身も「今でも千枝子を思うと胸がキュッとします」と語る通り、千枝子が持つ矢添へのある種の愛と諦念、複雑な女心の内が物語に与える影響は大きく、娼婦という役柄ながら、少なからず人間の共感を呼ぶことだろう。

 

田中麗奈と荒井晴彦の出会いは2017年、三島有紀子監督による『幼な子われらに生まれ』。荒井が脚本を務めた同作で田中は浅野忠信とともにバツイチ同士で結婚した夫婦を演じ、血のつながらない家族に対する葛藤、再生を描いたこの作品で第91回キネマ旬報ベスト・テン 助演女優賞、第72回毎日映画コンクール 女優助演賞ほか、作品としても第41回モントリオール世界映画祭審査員特別大賞など数々の賞に輝いた。

 

次いで、荒井が脚本を務めた『福田村事件』(2023年/森達也監督)で再び邂逅。田中は、荒井が監督を務めた『火口のふたり』(2019)『花腐し』(2023)にも惹かれていたとコメントしており、今回の作品の出演には「お話をいただいた時はびっくりしましたが、お声がけいただき大変嬉しかったです」と語っている。

 

一方荒井も「まさか出演してくれるとは思わなかった」と田中の参加に望外の喜び、さらには「ここまでやってくれるとは思わなかった」と期待を大きく上回る田中の演技に感嘆の声を寄せている。制作陣を唸らせたという、公園のブランコのシーンは必見。

 

10代での鮮烈なデビューから20年以上の時を経て、スクリーンに圧倒的な存在感を刻む、日本映画界にはなくてならない俳優となった。今後も、田中麗奈が切り開いていく新境地から目が離せない。

完成披露上映会開催決定!

2025/11/06 18:00 up!

本作の完成披露舞台挨拶を11月18日(火)に開催することが決定いたしました。

みなさまのご来場をお待ちしております。

 

【開催劇場】
テアトル新宿
(新宿区新宿3-14-20 新宿テアトルビルB1F)

 

【開催日時】
11月18日(火)
19:00の回 上映前舞台挨拶

 

【登壇者(予定)】
綾野剛、咲耶、田中麗奈、荒井晴彦監督
※登壇者は予告なく変更・追加となる場合がございます。
※敬称略

 

【料金】
2,000円均一
※各種割引、ムビチケの使用不可
※各種ご招待券、株主ご招待券、無料券の使用不可

 

【チケット販売】
オンラインチケット予約、および劇場窓口にて販売いたします。
※全席指定
※立見券の販売はございません。
※お一人様4枚までの販売とさせて頂きます。

 

【オンライン販売】
11月14日(金)19:00~上映時間20分前まで販売

※チケット販売当日はアクセスが集中し、つながりにくい場合がございます。予めご了承ください。

 

【劇場窓口販売】
11月15日(土)劇場OPEN時~ ※残席があった場合
※劇場窓口販売前に座席指定席が完売した場合、窓口でのチケット販売はございません。
※混雑状況等により販売開始時刻は前後する場合がございます。
※窓口の営業時間は開館時刻から最終回上映開始時刻までとなります。

 

≪注意事項≫
□登壇者は都合により、予告なく変更となる場合がございます。
□場内での撮影、録音等は固くお断りいたします。
□マスコミの撮影が入る場合がございます。その際、お客様が映像等に映り込む可能性がございますこと予めご了承ください。
□転売を目的としたご購入は固くお断りいたします。
□ご購入、お引換後の鑑賞券の変更や払い戻しはできません。
□急遽変更、天候、災害その他やむを得ない事由により中止になる場合もございます。あらかじめご了承くださいませ。

 

【車イスでご来場をご希望のお客様へ】
テアトル新宿では、スムーズなご入場のため、車いすでの鑑賞を希望される場合、事前のご連絡をお願いしております。
お手数ですが、ご鑑賞の日時がお決まりの際は、下記の窓口まで事前にご連絡いただくか、上映開始時間に十分な余裕を持ってお越しください。

■その他、混雑状況など詳細につきましては、劇場までお問合せください。
テアトル新宿 03-3352-1846
※営業時間外、混雑時はテープでのご案内となります。

1960年代の男女の濃密な空気を閉じ込めた色気溢れるアザービジュアル&新場面写真解禁

2025/10/31 15:00 up!

写真家・野村佐紀子が撮影したアザービジュアル&新場面写真一挙解禁!

 

この度、本作のアザービジュアルと新場面写真が一挙解禁。

アザービジュアルは、ブランコを漕ぐ紀子(咲耶)と、それを自宅マンションから見下ろす矢添(綾野)の姿が空気感とともに写し出される。

撮影したのは、写真家の野村佐紀子。荒井監督とのタッグは『身も心も』(97)、『火口のふたり』(19)、『花腐し』(23)に続き4作目となる。

 

彼女が撮る写真は、エロスとタナトスに満ちた世界観で既に国内外で高い評価を得ているが、今回のアザービジュアルではじっと公園を見下ろす矢添に焦点が当てられ、開放的な空間でありながらどこか閉塞的で淫靡な二人の関係を匂わせる濃密な空気を捉えている。

「風、空気、ブランコの音が聞こえてきそう。」と荒井監督も大絶賛の写真となった。

 

合わせて場面写真も解禁。こちらも野村佐紀子の撮影によるもの。女性を愛することを恐れながらも求めてしまう——布団の上に座り女の影に照らされる矢添、奇妙な関係性を映し出す矢添と紀子の二人、そして、公園で一人ブランコに乗る娼婦・千枝子…矢添のこじらせた繊細な心情とそれぞれ掴み切れない女性たちの姿を写した。

 

また、クラシカルな郵便ポストと紀子のファッションから、舞台となる1969年当時の風俗を思わせる1枚も。さらには、憂いの表情に煙草を燻らせる矢添のカットは、同じ作家という職業も相まって、“モテ男”の証言があるほど色男だったという原作者の吉行淳之介をどこか連想させ、綾野もこれまでに見せたことがない“男の色気”を醸し出す。

 

時代の空気や質感をスクリーンに転写したいという荒井監督の意図から全編モノクロで撮影されている本編同様、モノクロの世界を映し出す野村佐紀子の写真は、本作の魅力を際立たせる。そして、1969年という日本の激動期を背景に、一人の男の私的な物語を映し出す温故知新を感じるこの滋味深き日本映画、クラシカルな世界に新しさが見える<R18>の異色作「星と月は天の穴」は、2025年、映画ファン必見の一作となっている。

 

野村佐紀子 プロフィール
1967年山口県下関生まれ。
1990年九州産業大学芸術学部写真学科卒業。1993年より国内外写真展、写真集多数。
モノクロームの詩的で濃密な男性ヌード写真で注目を集めている。