完成披露舞台挨拶付き試写会レポート
この度、8月9日に都内映画館で完成披露舞台挨拶付き試写会を実施しました。
本作に出演の堀田真由さん、小林薫さん、坂東龍汰さん 、宮田俊哉さん、鶴岡監督が登壇しました!
主人公で津軽塗職人を目指す青木美也子を演じた堀田さんは役柄について、
「内気な役で等身大の女の子をイメージしました。セリフの少ない受け身の役でもあったので、しぐさや表情、動きに本質が見えると思い工夫をしました」と紹介。学校でのシーンを挙げて「宮田さんがカッコよく塀を乗り越えていますが、美也子は運動が苦手だと思うのでその違いも出せたらと思いました」と話すと、宮田さんは「もしかしてイジっている?あれはあれでどうやろうか悩んだ結果です」と大テレ。堀田さんと坂東さんは「いや、最高でした!」と労いながら、宮田さんを称賛しました。
美也子の父で津軽塗職人・清史郎役の小林さんは「津軽弁は大変なので、事前にセリフを削ってもらいました」と笑顔で話しつつ
「この親子関係として寡黙で不器用な人であった方がいいと思いました」とその真意を解説。
堀田さんから「今回は父娘として距離の縮まった濃密な時間を過ごせると思いました。弘前での3週間の撮影ではとても勉強になりました」とリスペクトされると、小林さんも「堀田さんは佇まいのいい人で、自然な演技をされる。僕もお父さんとして自然と向き合うことが出来ました」とコメントしました。
青木家の長男で美也子の兄・ユウ役の坂東さんは「初めて髪の毛をド派手に染めました」とこだわりの役作りを報告。
「堀田さんとは3度目の共演で3年おきにお会いしている気がする。普段からしっかりとされているので年上かと思ったら、
さっき僕の方が1つ年上であることを知りました!」とまさかの事実にビックリしたことを明かしました。
美也子が一目ぼれする花屋の青年でユウのパートナー・鈴木尚人役の宮田さんは、
「演じる上では、一目ぼれされる男ってどんなんだ!?難しくないか!?と考えました」と打ち明けながらも、
司会から一目ぼれ経験を聞かれると「うーん、NOじゃないですね!」と笑いながら回答しました。
今回の舞台挨拶では、『バカ塗りの娘』というタイトルにちなんで
「バカみたいに続けていること」をそれぞれ発表。
鶴岡監督は「映画館通い」、アニメ好きで知られる宮田さんは「アニメ鑑賞」と答えて
「僕にとってアニメは生活の一部。歯を磨くのと同じような感覚で観ています。ギャップありました?」と返答。
多趣味な坂東さんは「あそび」と答えながら、どんな「あそび」なのかは「内緒です」と回答すると小林さんから
「まさか女遊びじゃないだろうね!?」と鋭いツッコミを受けて「違います!カメラとか絵とか…あ、言ってしまった」と
「あそび」の中身を明かしてくれました。
一方、小林さんは「仕事」と回答。「歳を重ねるとベテランと言われることが多くなったけれど、それは本人的には面白くない。初心を忘れず、ただひたすらにひた向きにやっていきたいと思います」と初心貫徹の構え。最後に堀田さんは「母と電話」と話し「やり続けているというより、やり続けちゃっている感じ?お母さんが友達みたいな感覚でほぼ毎日電話。休みの時は3,4時間くらいテレビ電話。二人でリモートカフェをしています」と照れながら打ち明けました。
最後に主演の堀田さんは「この作品は津軽塗がテーマの作品で、津軽塗の魅力が最大限に出されている作品です。撮影させていただいた弘前の四季折々の風景や青森の食、出ていただいた青森の人々の笑顔などたくさんの魅力が詰まった作品です。静かな作品ではありますが、観終わった後に心地よかったと思える映画になりました」と胸を張って客席にメッセージを送りました。