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東京国際映画祭で「敵」ワールドプレミア!
10月31日、開催中の第37回東京国際映画祭にて、映画「敵」がコンペティション部門に選出され、ワールドプレミア上映が行われました。
当日は吉田大八監督が登壇し、上映後に観客のみなさまと闊達なQ &Aも実施。
有意義な上映会となりました。
上映後に登場した吉田監督は、「今日は朝一番から、あんまり朝にはふさわしくないかもしれない映画を見に来ていただいてどうもありがとうございます。よろしくお願いします。」とご挨拶。
今回ワールドプレミアとなる上映会の終了後ということで、皆さんの顔見て「敵」に見えますか?という司会からの質問には「まだわからないです。」と笑顔を交えて回答。
まず、本作をなぜ「モノクロ」で撮影されたのか、あえて初めてのモノクロに挑んだ理由と映画が出来上がった印象を聞かれた監督は「本当に正直に言うと、古い日本の家を撮影する際、どういう風にしながら撮っていたのかなという参考のために色々古い映画を見たんですね。それに影響されてというのはあります。
でも、皆さんご覧になっておそらく感じられたと思うんですけれども、映画は始まって多分2、3分で、 今自分が観ている作品がモノクロかカラーかということは多分問題じゃなくなるんですよね。日常に比べてその要素を制限している分、映画に対する没入感がより強くなると思いました。」とモノクロ撮影に挑んだ感想を述べた。
さらに筒井康隆氏の原作の映画化の経緯については、「きっかけはちょうどコロナで本屋さんも閉まって、あまり外に出かけられたりできない時に、家にある本作をふと手に取って読み返したら、全然若い時読んだ時とは印象が変わっていて。自分が年を取ったせいもあるし、当時のコロナの状況で、みんなが儀助(主人公)みたいな感じだと感じたんです。色々な意味でとても切実なものを感じて、脚本を書き始めたのがきっかけでした。」と当時を振り返った。
さらに今回は鑑賞されたお客様からの質問も盛りだくさんのQ&Aとなりました。