本作の主題歌を担当するのは、様々なジャンルを幅広く取り入れた音楽性で注目を集める
シンガーソングライター・クボタカイさん。
今回、映画に合わせて特別に書き下ろされた楽曲「隣」は、クボタさん本人が
「身体中を覆い尽くす得体の知れない感情に名前が付くような、内省的な恋の歌が出来ました」
と語るように、作品の切ない余韻を際立たせる、エモーショナルな一曲。
そんなクボタさんが歌う主題歌「隣」について、メガホンをとった伊藤ちひろ監督は、
「はじめてデモを聴いたときに湧き上がってきた感動は、
それから何度もこの曲を耳にしてきた今となってもまったく褪せることがなく、
わたしの心を動かし続けてくれています。」と絶賛のコメントを寄せている。
また、劇中の音楽は藤井風さんやiriさん、SIRUPさんなどのプロデュースを務めるYaffleさんが担当。
人気アーティストの楽曲を多く手掛けてきたYaffleさんによる音楽が、映画の世界観を更に彩ります。
<主題歌「隣」に関するコメント>
●クボタカイさん(https://www.kubotakai.com/)
坂口健太郎さん演じる未山の心情を抜き出したような歌詞ということで、
書いている間だけは未山が憑依しているような、不思議な制作体験でした。
身体中を覆い尽くす得体の知れない感情に名前が付くような、内省的な恋の歌が出来ました。
同じ「隣」を聴いても、未山、莉子、草鹿それぞれの視点で聴くと
全く違う視点で受け取れるのが面白い所です。
映画本編も、生活の中の静けさや、それぞれの暮らしの事情が印象的で、
見る側に余白を与える素晴らしい映画だと思います。
荒々しく静かな本曲「隣」を、映画と併せてお楽しみください。
●伊藤ちひろ監督
クボタカイさんの持つ若さは輝いていて、エネルギーが指の先まで漲っているのを感じました。
『隣』の制作においては、主人公の未山が高校時代に恋人へ送った手紙をクボタさんに読んでもらい、
その手紙から感じとれるものでリリックを紡ぎ出して欲しいとお願いしました。
はじめてデモを聴いたときに湧き上がってきた感動は、
それから何度もこの曲を耳にしてきた今となっても
まったく褪せることがなく、わたしの心を動かし続けてくれています。
彼から繰り出される言葉は美しく強く、奥底には毒を持ったトゲがある。
彼の知性とセンスがこの作品の強度を高めてくれたこと、とてもうれしく思っています。
©2023 映画「サイド バイ サイド 隣にいる人」製作委員会