私が初めてアンネと出会ったのは小学生の時。
どこか遠い昔の話と目を背けていたことに、この作品で気づかされました。
今私たちに出来ること、子供たちを守っていくためにはキティーとアンネの意志を大切にしていきたいです。
アンネ・フランクが生き、書いたことは、決してただの過去じゃない。
今なお、この世界に生きる私たちひとりひとりに向けて、
投げかけられているのだ、という宣言をこの映画に観た。
朝5時から、日記を見ようとアンネ・フランク博物館に並びながら、
その傍らで凍える難民の人々は見て見ぬふり。
あなたは、あの列の一員になっていないか。「彼女たち」にそう、問われた気がした。
アンネがただの少女だった頃から、あまりに有名になった現代までを走り抜ける「日記」のみずみずしさに圧倒される。
私たちに託されたのは、この物語の続きを書くことだ。
時を超えて、この映画によってアンネの本当の願いが鮮やかに蘇ったのではないだろうか。
今年の最高傑作。
アンネの生きた時代も現代も同じような過ちが起きてしまっている…
今一度、私たちは、相手を理解して行動できているのか、考えさせられる作品でした。
また窮屈な生活から自由を求める姿勢が、
凍った川をスケートで滑るシーンとリンクしているようで印象的でした。
世界中の多くの方にこの作品のメッセージを感じてほしいです。
芸術的で心に沁みゆく物語。
すべての世代が気持ちを寄せる、感動的で美しい作品。
アンネ・フランクが日記に綴った空想上の友達キティーとの物語は、
私たちの記憶に深い感情を刻む。
これはアンネ・フランクの生涯を単に追っているのではなく、新しく再構築されたストーリーである。
もしターゲットである若者たちがこの作品に魅了されたなら、戦後76年を経た我々にとって、非常に意義のあることだ。
独創的な方法でアプローチしたアリ・フォルマン監督の新作は、博物館に眠っていた日記に新たな命を与え、過去と未来の懸け橋をつくった。
視覚的、教育的に素晴らしく、興味深い。アンネと、その分身ともいえる空想上の人物キティーのふたりの少女が、大人になる道を描く長編作。
カレンOの楽曲とフォルマンの『戦場でワルツを』を彷彿とさせる美しくて幻想的なアニメーションがすばらしい。軽やかで魔法のような魅力を放っている。
アリ・フォルマンは大切なメッセージを伝えている。決して忘れてはならない。
これは教えであり、今の時代に必要なことなのだから。
アンネ・フランクの記憶(日記)は未来の私たちへの贈り物であり、フォルマンは勇気をもってその形を変えた新作を届けてくれた。彼女のメッセージは、未来の世代に受け継がれることだろう。
残された日記自身が抱き続ける書き手の記憶。
半身である彼女は失われてしまって、もう戻らない。
何が本当に残って欲しいものなのかを探して、わたしたちもまた現代に旅をする。