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ユネスコの「世界で最も読まれた10冊」のうちの1冊に挙げられた「アンネの日記」。これまで幾度となく映像、舞台化されてきたが、本作はアニメーションでしか表現し得ないアプローチで、アンネ・フランクの生涯を、彼女が生み出したキティーの視点でたどっていく。
監督は、アニメーション映画として初めてアカデミー賞®〈外国語映画賞〉にノミネートされ、ゴールデングローブ賞を受賞した『戦場でワルツを』のアリ・フォルマン。「アンネの日記」をもとにイマジネーションと遊び心に満ちた現代のパートを新たに創出、ふたりの少女の姿を等身大に瑞々しく描いた。
キティーと旅した私たちは、閉ざされた日々にあっても人生を肯定したアンネの美しさを再発見するとともに、今、世界で何が起きているかを再認識させられる。彼女が願い続けた「すべての人が尊重されること」。この祈りにも似た物語は、未来を信じたアンネから、現代によみがえったキティーを経て、観るものすべてに手渡される希望のバトンとなることだろう。
現代のオランダ・アムステルダム。激しい嵐の夜、博物館に保管されているオリジナル版「アンネの日記」に異変が起きた。突然、文字がクルクルと動き始めて、キティーが姿を現したのだ!時空を飛び越えたことに気づかないキティーだったが、日記を開くと過去へさかのぼってアンネと再会を果たし、日記から手を離すとそこには現代の風景が広がっていた。目の前から消えてしまったアンネを探して、キティーは街を疾走する……。
アリ・フォルマン
脚本/監督/プロデューサー/声の出演:フォン・ヤリス士官役

1962年12月17日、イスラエル・ハイファ生まれ。
テルアビブ大学映画学科の卒業制作として、湾岸戦争に関するドキュメンタリー「Comfortably Numb」(91)を共同製作・監督。イスラエル・アカデミー賞を受賞し、一躍脚光を浴びる。テレビ局チャンネル2に就職し、占領地域を取材したドキュメンタリー番組を手がける。1996年、劇場映画デビュー作となる『セイント・クララ』を共同監督し、再びイスラエル・アカデミー賞で7部門受賞、その年の最大のヒットを記録、ベルリン映画祭パノラマ部門で観客賞も獲得する。脚本を担当したTVシリーズ「Be Tipul」(09)は、「イン・トリートメント」というタイトルでHBOがリメイクしている。また同じくTVシリーズ「The Material that Love is made of」(04)では、初めてアニメーションを取り入れ、その手法をさらに発展させて、自身の従軍体験を描いた『戦場でワルツを』(08) を発表。アニメーション映画として、初めてアカデミー賞®<外国語映画賞>にノミネートされ、ゴールデングローブ賞に輝いた。スタニスワフ・レムのSF小説「泰平ヨンの未来学会議」を、4年かけて映画化した『コングレス未来学会議』(13)も大きな話題を呼んだ。

フィルモグラフィー

2021
『アンネ・フランクと旅する日記』脚本/監督/プロデューサー

2013
『コングレス未来学会議』脚本/監督/プロデューサー
カンヌ国際映画祭「監督週間」オープニング上映
ヨーロッパ映画賞アニメーション部門など世界10か国の映画賞を受賞

2009
「Be Tipul」(TV) 脚本(3エピソードを担当)
イスラエル・アカデミー賞最優秀ドラマシリーズ賞受賞

2005-2009
「On Any Saturday 」(TV) 脚本(16エピソードを担当)
イスラエル・アカデミー賞最優秀TVシリーズ賞受賞

2008
『戦場でワルツを』脚本/監督/プロデューサー
アカデミー賞®外国語映画賞ノミネート
ゴールデングローブ賞最優秀外国語映画賞受賞
セザール賞外国語映画賞受賞
カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品
イスラエル・アカデミー賞6部門受賞

2004
「The Material That Love is Made of」脚本/監督/プロデューサ

2000-2004
「Saturdays and holidays」TVドラマシリーズ(13エピソードを担当)

2001
『Made in Israel』脚本/監督
イスラエル・アカデミー賞2部門受賞

1996
『セイント・クララ』共同監督/脚本
イスラエル・アカデミー賞7部門受賞(最優秀監督賞、最優秀作品賞、他)
カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭審査員賞受賞
ベルリン国際映画祭パノラマ部門オープニング上映

1991
『Comfortably Numb』共同監督/脚本
イスラエル・アカデミー賞監督賞

カレンO
オリジナル・スコア

ボーカリスト、ソングライター、アーティスト、オルタナティヴ・ロックバンド“ヤー・ヤー・ヤーズ”のアイコン的フロントウーマン。
1978年11月22日、韓国生まれ、ニュージャージー州エングルウッド育ち。
進学したオベリン大学から、ニューヨーク大学ティッシュ芸術学校へ移る。90年代後半にバンド“ヤー・ヤー・ヤーズ”を結成、2001年にアルバム『Yeah Yeah Yeahs (EP)』でデビュー。2003年、初のフルアルバム『フィーヴァー・トゥ・テル』が高く評価され、全世界で75万枚を売り上げる。これまでヤー・ヤー・ヤーズとして4枚のアルバムを発表、2014年には初のソロアルバム「Crush Songs」をリリースした。映画とのコラボレーションでは『かいじゅうたちのいるところ』(09)のサウンドトラックに楽曲を提供し、ヤー・ヤー・ヤーズのニック・ジナーと作曲した「オール・イズ・ラヴ」が第52回グラミー賞、アカデミー賞®候補に名を連ねる。2019年、デンジャー・マウスとのプロジェクトであるフルアルバム「Lux Prima」収録の「Woman」がグラミー賞にノミネートされた。

ルビー・ストークス
キティー役

2000年9月4日、イングランド生まれ。
『ウーナ 13歳の鼓動』(16・未)では多数の俳優の中から抜擢され、ルーニー・マーラが演じる主人公のティーン時代を演じる。トロント国際映画祭でプレミア上映され、英国インディペンデント映画賞12部門ノミネート、最優秀英国映画賞を受賞したサラ・ガヴロン監督『Rocks/ロックス』(19・未)に出演。ルナ・カームーン監督の短編映画『Nose Bleed』(18)&『Shagbands』(20)では主役を務めた。ホラー映画『A Banquet』(21)が公開待機中のほか、現在、Netflix配信中の人気シリーズ「ブリジャートン家」に出演中。

エミリー・キャリー
アンネ・フランク役

2003年4月30日、ロンドン北部生まれ。
9歳で舞台「シュレック・ザ・ミュージカル」でデビュー。その後、ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」にマルタ役で出演、その作品が2014年のオリヴィエ賞でベスト・ミュージカル・リバイバル賞にノミネートされる。2017年、世界的な大ヒット作『ワンダーウーマン』で、ティーン時代のダイアナを演じ、世界的な注目を浴びる。その他の出演作品に『トゥームレイダー ファースト・ミッション』(18)、ティーン向けスリラー・TVシリーズ「ゲット・イーブン ~タダで済むと思った?~」、『アナスタシア・イン・アメリカ』(19・未)、イドリス・エルバが監督に挑んだTV「ターン・アップ・チャーリー ~人生アゲていこう!~」(19)、『The Lost Girls』(22)などがある