『海の沈黙』公開翌日となる11月23日(土)に、TOHOシネマズ 六本木ヒルズで公開記念舞台挨拶を実施し、主演の本木雅弘さん、共演の石坂浩二さん、清水美砂さん、菅野恵さん、そして若松節朗監督が登壇しました。
天才画家・津山竜次を演じた本木さんは「こうして皆さんに作品を観ていただけることで私たちも安堵しています。倉本先生も富良野でこの船出をきっと喜んでいると思います。そして、その倉本さんの一筋縄ではいかない世界観を粘り強い寄り添いで作品に仕上げてくれた若松監督に改めて感謝を申し上げます」と念願の封切りを喜び、「この作品は結末を知って終わるタイプの作品ではありません。映画の中から投げかけられた問いが自分事となってじわじわと響いてくるのではないかと思います」と挨拶しました。
自身の美術展に贋作が紛れ込んでいたことに気づく、世界的な画家で安奈(小泉今日子さん)の夫・田村修三役の石坂さんは「役者というのは一生懸命演じるけれど、放送や公開されるのが怖いところもあります。この映画は撮影から公開まで時間がありましたので、1年くらい怯えていました。でもついに公開したので、もう諦めている石坂で御座います」と挨拶。
全身に刺青のある謎めいた女性・牡丹を演じた清水さんについて本木は「清水さんとは『シコふんじゃった。』で初めて出会い、95年にNHKのドラマで狂人的作家を演じた時は妻役でした。その時は清水さんの髪の毛をザクザクと切り刻んで、今回は刺青を掘りまくって清水さんは全裸で横たわって…。どうも清水さんとは普通の関係ではいられないようで」と苦笑い。清水さんは「刺青を入れていると自分の中では衣を着ている感覚で全裸という感じはありませんでした。刺青メイクは6時間くらいで落とすのはもっと大変だったけれど、大好きな本木さんのために愛を込めて頑張りました」と報告。
小樽のバーに勤め、竜次とスイケン(中井貴一さん)と交流する女性・あざみ役の菅野さんは、「昨日倉本先生と電話をして『どうだった?お客さん入っている?』と気にしていたので、ぜひSNSで発信して先生の耳にも入るようにしてもらえたら先生自身も嬉しいと思います」と倉本さんの心境を代弁。
若松監督は竜次と安奈の再会シーンに触れて「小泉さんと手を繋ぐのは本木君のアイデア。」と舞台裏を紹介。これに本木さんは「この映画のラブストーリーの部分は若松監督が造形したところがあるので、それをもう一息、わかりやすい形にしたかった。若松監督は愛の伝道師なので、この物語がラブストーリーであることにこだわってくださって。映画に別の味わいが加わったと思います。」と答えました。
最後に、現在全国ツアー中で舞台挨拶に参加できなかった小泉さんから登壇者、観客へ届いた手紙が披露されました。
「本日は「海の沈黙」の公開記念舞台挨拶があるというのに、全国ツアー中の私は九州地方の空を見上げております。この晴れの舞台に参加することが出来ず残念です。劇場の皆さまは映画を見終えたばかりかと思います。若松監督のカット割りカッコ良いですよね!画家の役の石坂さん流石の説得力でしたよね。清水さん菅野さん美しかったですよね。そして本木さん!孤高の天才画家は切なくて儚くて素敵でしたよね。倉本聰さんが長い間温めていた物語がいよいよ世に放たれました。この物語が今を、この2024年を選んだのだと思います。観てくださった皆さんはこの物語の目撃者です。目撃証言を拡散していただければ幸いです。『海の沈黙』という映画の旅が素敵な場所に辿り着きますように。 2024年11月23日 小泉今日子」
このサプライズに本木さんは「映画の仕事は架空の物語を演じるわけですが、私たち役者にとってはスクリーンに焼き付いた自分たちのドキュメンタリーのような記録という側面もあります。音楽と同じく映画を観るとその当時を思い出すように、この映画が皆さんの中で残っていく作品になったら嬉しいです。そして80歳、90歳になって改めて皆さんとこの映画の事を振り返ることが出来たら」としみじみ。「お客様と今この時代、この瞬間を生きているんだと実感する本日です」と喜びを噛みしめ舞台挨拶を締めくくりました。
11/18(月)に、本木雅弘さんと小泉今日子さんが登壇する公開直前イベントを実施いたしました。
2人の合図で東京タワーと、ステージ後ろに設置されたミニ東京タワー、周囲のイルミネーションがライトアップする点灯式で、本作の大ヒットを祈願しました。
登壇した本木さんは「皆さま、冷え込んだ中、お集まりいただいてありがとうございます。公開を直前に、このようなすてきなイベントに参加できることを大変うれしく思っております。まさに映画というのは、光と影で出来上がっている芸術世界ですから。この映画にピッタリだなと思って、喜んでおります。今回こうして小泉さんとプロモーションで稼働することが多いんですが、撮影で一緒に過ごした時間よりもプロモーションでご一緒できる時間の方が増えちゃったくらいなんですが、いい思い出になりそうです」とあいさつ。続く小泉も「わたしも東京タワーが大好きで。時々来ているんですけど、今日はこうして東京タワーの真下でふたりで並んで、点灯式のボタンを押せるということにワクワクしています」と笑顔を見せました。
「この映画も、いわゆる惚れた腫れたのストーリーとはちょっと違う、大人の恋愛世界ですけれども、やはり誰かを愛おしく思うということで心に明かりがともる。そういったことを味わえる作品ですので、今日はいろんな願いを込めて明かりを眺めることができるのかなと思います」と語った本木さん。小泉さんも「わたしもワクワクします。映画の中では若い頃に恋愛をしていたふたりだったので、その気持ちに戻って、今日は一緒に押しましょうね」と本木さんに呼びかけると、「がんばります!」と本木さんも笑顔で返しました。
その後はいよいよ点灯式を実施。司会者の「5秒前」からのカウントダウンとともに発せられた「点灯!」という合図で、ステージに用意された点灯ボタンを押したふたり。すると東京タワーが今日だけのクリスマスカラーに点灯し、会場のミニ東京タワー、広場のイルミネーションも次々と点灯。その幻想的な会場の様子にふたりも思わず笑顔に。そしてあらためて東京タワーのライトアップを見渡した本木さんは「やはりうれしいものですね。明かりの種類もいろいろとあってカラフルなんですね」と感心した様子。
小泉さんも「これからクリスマスに向かってお出かけする人が多いと思いますが、観に来てほしいですね。ロマンチックな気分になります」と語ると、本木さんも「なごむし、本当にジワジワ、愛にあふれています」と笑顔を見せました。
さらに本木さんが「66年の歴史を持つ東京タワーには、実はわたしたちも非常にゆかりがあるんです」と明かした通り、かつて若い頃のふたりが共演していた番組が、東京タワーの傍にあった収録スタジオで収録されていたそう。「いろんな番組で歌ったり、コントをやったりとか。いろいろそういった思い出が残っている場所であります」と懐かしそうに語りました。
そして最後に本木さんが「映画の公開もいよいよカウントダウンに入ったということで、この先は観客の皆さんにすべてを委ねるしかないということで。不安半分、期待半分という感じなんですが。わたしと小泉さんにとっては記念碑的、思い出の作品であるとともに、映画を観ると分かると思いますが、決して濃厚なラブシーンがあるとか、そういう表現があるようなラブストーリーではないけれど、多くの出会いや別れを経験してきた、大人の人が味わい、かみ締めることができる、そういうタイプの愛の物語が観られると思いますので、幅広い年齢の方に、さまざまな形で感じ入っていただきたいと思っております」とメッセージ。
小泉さんも「わたしも本木さんも10代の頃に出会って。アイドルとして出会い、そしてそれぞれの道を選んでいったのですが、でもひとりで走っている時も、横を見ると本木さんもその辺を走っているから、自分もきっと間違っていないんだなと思わせてくださるような、そんな気持ちにさせてくれる存在なんです。映画では竜次と安奈は長らく会っていなかったけど、でもずっと心の中に大事に思っている。彼がいれば頑張れるという。映画の中でもそういう存在でしたが、そういったことを倉本さんが脚本にし、若松監督が映画にしてくださったと思います。特に大人の方にはお分かりいただける、響くところがあるのではないかなと思うので、ぜひ映画を観ていただければ」と語りました。
11/23(土)に『海の沈黙』公開記念舞台挨拶付き上映を東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて開催することが決定いたしました。
下記詳細をご覧頂き、ぜひご参加下さいますようお願い申し上げます。
日時:11/23(土) 11:00の回上映後、14:30の回上映前に舞台挨拶を予定
登壇者:本木雅弘さん、石坂浩二さん、清水美砂さん、菅野恵さん、若松節朗さん(監督)
※登壇者は予告なく変更する場合がございますこと、予めご了承ください。
※11/15 17:24訂正
記事中の、登壇者一覧に誤りがございました。小泉今日子さんの登壇はございません。
記事をご覧頂きましたお客様およびご関係者の皆様には大変ご迷惑をおかけしました。
ここに深くお詫びし、訂正させていただきます。
実施劇場:TOHOシネマズ 六本木ヒルズ(東京都港区六本木6丁目10−2 六本木ヒルズ けやき坂コンプレックス)
チケット料金:2,200円(税込)
チケット販売
・先行プレリザーブ(先行抽選販売受付)
11/14(木)AM11:00~11/18(月)23:59まで
インターネット購入:https://w.pia.jp/t/uminochinmoku/
※PC・モバイル共通
※抽選結果の発表は、11/19(火)18:00以降
※インターネットのみでの受付となり、受付の際、ぴあへの会員登録が必要になります。
・一般販売:
11/20(水)AM11:00 ~11/22(金)16:00
■一般販売に関する注意事項
※インターネットでのみ販売いたします。
※決済方法はクレジットカード、後払い powered by atoneのみとなります。
※お席はお選び頂けません。
□インターネット購入
インターネット購入:https://w.pia.jp/t/uminochinmoku/
※PC・モバイル共通
《チケット購入に関するお問い合わせ》
チケットぴあヘルプ https://t.pia.jp/help/index.jsp
または「チケットぴあ」HP(https://t.pia.jp/)
【注意事項】
※内容はすべて予定です。登壇者及び内容は、予告なしに変更になる場合がございます。
※悪天候及び公共交通機関の運行状況により、やむを得ず本イベントを中止させていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。
※特別興行の為、ムビチケカード、各種割引・各種招待券は、ご使用いただけません。
※上記料金はすべて税込金額です。
※実施スクリーンにより、特別シート等追加料金が発生する場合がございます。
※全席指定・定員入替制での上映となり、専用のチケットをお持ちでない方はご覧になれません。
※転売・転用を目的としたご購入は、固くお断り致します。
※いかなる事情が生じましても、ご購入・お引換後の鑑賞券の変更や払い戻しは出来ません。
※場内でのカメラ(携帯電話を含む)・ビデオによる撮影・録画・録音等は、固くお断り致します。保安上、入場時に手荷物検査を行う場合がございますこと、予めご了承ください。
※車いすをご利用のお客様は車いすスペースでのご鑑賞となります。車いすスペースには限りがありますので、ご利用人数によっては所定のスペース以外でご鑑賞いただく場合がございます。また、イベントの内容やマスコミ取材により、所定のスペースからご移動いただく場合がございます。予めご了承ください。
※当日、マスコミ・メディアの撮影が入る場合がございます。その際、お客様が映像等に映り込む可能性がございますこと、予めご了承ください。
11/16(土)渋谷・ユーロライブにて、『海の沈黙』の公開を記念したスペシャルトークイベントを開催することが決定いたしました。
日本を代表する脚本家・倉本聰さんの最新作である本作の公開を記念して、“倉本脚本”の代名詞でもある「北の国から」を基に倉本脚本の魅力について、脚本家・坂元裕二さんと「北の国から」プロデューサーの山田良明さんが語り尽くします!
下記詳細をご覧頂き、ぜひご参加下さいますようお願い申し上げます。
日時:11/16(土)19:00~20:30 ※映画の上映は無し
登壇者:脚本家・坂元裕二さん、プロデューサー・山田良明さん
※登壇者は予告なく変更する場合がございますこと、予めご了承ください。
実施劇場:渋谷・ユーロライブ(渋谷区円山町1-5 KINOHAUS 2F)
MAP:http://eurolive.jp/access/
参加費:無料
※“倉本脚本”から学ぶことがテーマのイベントのため、倉本聰 最新作品「海の沈黙」前売鑑賞券もご購入のうえご参加下さい。
※ 入場の際に、購入した前売鑑賞券のご提示をお願いいたします。(前売鑑賞券は受付でも購入可能です)
【「海の沈黙」前売鑑賞券発売概要】
定価:¥1,600-(税込)
※一部ムビチケ販売劇場ほか通販でも購入可能。購入については公式サイトをご確認ください。
※上映/ムビチケ発売劇場一覧はこちらからご確認頂けます
https://eigakan.org/theaterpage/schedule.php?t=uminochinmoku
【注意事項】
※内容はすべて予定です。登壇者及び内容は、予告なしに変更になる場合がございます。
※悪天候及び公共交通機関の運行状況により、やむを得ず本イベントを中止させていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。
※上記料金はすべて税込金額です。
※転売・転用を目的としたご購入は、固くお断り致します。
※いかなる事情が生じましても、ご購入・お引換後の鑑賞券の変更や払い戻しは出来ません。
※場内でのカメラ(携帯電話を含む)・ビデオによる撮影・録画・録音等は、固くお断り致します。保安上、入場時に手荷物検査を行う場合がございますこと、予めご了承ください。
※車いすをご利用のお客様は事前にお問い合わせ頂けますと幸いです。また、イベントの内容やマスコミ取材により、所定のスペースからご移動いただく場合がございます。予めご了承ください。
※当日、マスコミ・メディアの撮影が入る場合がございます。その際、お客様が映像等に映り込む可能性がございますこと、予めご了承ください。
【お問い合わせ】
株式会社インナップ
TEL:042-340-0091
https://www.inup.co.jp/
https://www.instagram.com/inup_co_ltd/
https://x.com/inupcoltd
本作で32年ぶりの共演を果たした本木雅弘さんと小泉今日子さんが演じるのは、30数年ぶりに再会するかつての恋人同士の役。手を取り合って客席通路からステージに登壇しました。続いて中井貴一さん、石坂浩二さん、仲村トオルさん、佐野史郎さん、菅野恵さん、若松節朗監督、倉本聰さんも登壇。ある事件を機に人々の前から姿を消した天才画家・津山竜次を演じた本木さんは「こうして公開に先駆けてお披露目できることを嬉しく思います。僕にとって初めての倉本聰作品という光栄なお誘いでしたが、役者として、もがくばかりの日々でした。それでも若松監督、スタッフ、小泉さんや中井さんに救われ包容力に助けられ、なんとか出来ました」と挨拶しました。
原作・脚本の倉本さんは「やっと完成しました。演技者が素晴らしい。これだけ凄い人たちが集まってくれて感激しています。ゆっくりご覧になってください」と観客に語り掛けて「よく完成したなと思った」と感慨もひとしお。
世界的な画家であり、安奈の夫・田村修三役の石坂さんとは『ラストソング』(1994)以来約30年ぶりの共演という本木さん。「約30年前なので僕は20代。そんな距離感だったものが本作では画壇で同期のような役。自分のキャリアでそんな瞬間が来るとは思わなかった。(メイクや芝居で)必死に老けました」と振り返ると、石坂さんは「私も必死に若返ろうとしたのに本木さんはどんどん老けて。」と笑わせた。
津山竜次のかつての恋人・田村安奈を演じた小泉さんは、倉本さんの脚本に触れて「説明的な無駄なセリフがない中で、少ないセリフでどのように情感を乗せればいいのかを考えたり演じたりするのが楽しかったです」とニッコリ。小泉さんを「40年来の同志」と表す本木さんは「倉本作品というエベレストの頂きを目指すには小泉さんの胸を借りたいという気持ちがあった。そして小泉さんとの共演はこれまで仕事を続けてきた事へのご褒美のようなありがたさがあった」と喜んでいた。一方の小泉さんも「変わっていないと言えば変わっていない。16歳からいまだに自己肯定感が低い。いつも悩んで反省ばかり。だからこそこういう役が出来る。私みたいにざっくりしているとできません」と本木さんの変わらぬストイックさに目を細めていた。
竜次に仕える謎のフィクサー・スイケン役の中井さんは、倉本さんとは『波の盆』(1983)からの付き合いで「倉本先生から美に対する違和感に対するお話を聞いていたので、ついにそれを映画化する時が来たのかと思った」としみじみ。一方、美術鑑定の権威・清家役の仲村さんは「小泉さんとは20年前に夫婦役で共演していて、その時も小泉さんには忘れられない人がいるという設定だった。さらに(現在放送中のドラマ)「団地のふたり」では僕が小泉さんの初恋相手なのに、小泉さんはそれを忘れているという設定。なかなか僕らは上手くいかないなあ」とコメント。
文部大臣・桐谷役の佐野さんは「なぜ私が!と驚いたのが正直なところ。自分は場違いではないかと思ったけれど、脚本を読んで納得しました」とニヤリ。また、倉本伝説のひとつとして「一字一句脚本通りに言わせる」というものがまことしやかにささやかれていたが、これを撮影前に直接倉本に確認したという本木さん。「倉本先生は、それは噂の独り歩きだと仰って。解釈がずれていなければご自分の感じたようにおやりになればよろしいと言われた」と証言すると、佐野さんは「しまった~!台本通りに、てにをはを間違えずに言ってしまった~」と語りました。
小樽のバーに勤め、竜次とスイケンと交流する女性・あざみ役の菅野さんは映画初出演。「倉本先生の映画に出られるチャンスはそうないぞと。『やるか?』と言われて『やります!』と出演させていただきました」と元気はつらつ。倉本作品2回目の若松監督は「倉本さんには怖い印象があって、シナリオには間だとか音楽の入るタイミングまで書いてある。しかし今回はとても優しい倉本さんでした」と舞台裏を紹介すると、倉本は「誤解されていますねえ!僕みたいにこんなに優しい人間はいません」と柔和な表情で語りました。
本木さんと小泉さんが演じる、30数年ぶりに再会する元恋人同士の物語にちなんで「30数年ぶりに再会した元恋人に会ったら何と声をかけるか?」を聞くと、小泉さんは「普通に『元気だった?』と聞く」、本木さんは「あ~…誰?」、佐野さんは「変わらないね」、菅野さんは「ヤッホー!」、仲村さんは「声をかけないと思う。会釈くらいかな」、中井さんは「ゆっくり目をそらすか、ハグするか…」、石坂さんは「健康について聞いたりするかな」と笑わせた。そして倉本さんは「越前の方で昔芸者だった人が旅館の女将になっていて…。僕は忘れていたのだけれど、向こうが両手をついて『おはるかぶりでございました』と言われたときは痺れた。それは時間を距離に変えての言葉で、このような日本語は良いなとゾクッときた」と実体験エピソードを話して、小泉さんを「素敵…」とウットリさせ、会場からも拍手が巻き起こりました。
10/13(日)に、北海道・札幌において本木雅弘さん、小泉今日子さん、菅野恵さん、倉本聰さん(原作・脚本)、若松節朗監督が登壇した本作の記者会見と舞台挨拶つき先行上映を開催致しました。
午後に行われた記者会見で、倉本さんは本作の着想の元になった「永仁の壺事件」(1960年、それまで鎌倉時代の古瀬戸の傑作として国の重要文化財に指定されていた瓶子が実は、1897年生まれの陶芸家、加藤唐九郎の作品であると言われ、重要文化財の指定の解除、文部技官が引責辞任するなどの事態となった)について「(偽物だと分かると)皆が美の価値を下げてしまう風潮に納得がいかず、なんとかドラマにしたいと思っていた。」と語りました。主役・津山竜次を務めた本木さんは、北海道で記者会見・先行上映舞台挨拶を行うことについて、「北海道を皮切りにプロモーションが始まることを非常に嬉しく思います」と挨拶。「繊細さ、頑なさを秘めた難しい役で苦労しましたが、熟練の若松監督の支えもありながら、なんとか乗り切ることが出来ました」と撮影を振り返りました。
倉本聰さんの36年ぶりの最新映画に出演することについて尋ねられると、本木さんは「憧れるような魅力の詰まった作品であり、その中の竜次というキャラクターが私で成立するのか。戸惑いもありましたが、今回は“正真正銘最後の作品になる”というオファーだったので、覚悟を決めてお受けいたしました。」と語りました。竜次のかつての恋人・安奈を演じた小泉さんは倉本さんが脚本を手掛けた作品にかつて出演し、別の作品でもオファーがあったが都合がつかず出演が叶わなかった過去を明かしました。「いつかリベンジしたいという気持ちがあったので、今回お話をいただいたときにこれで心がスッキリできると思いました。60年、先生が温めてきたテーマ。先生の心に引っかかっていたものを流すタイミングでご一緒できてうれしかったです」と語りました。今回がスクリーンデビューであり、小樽で竜次と交流するバーテンダー・あざみを演じた菅野恵は「錚々たる先輩方、監督、そして倉本先生から言葉をいただきながら、まだまだ力及ばずだなと感じることもたくさんありましたが映画は本当に素敵な仕上がりになりました」と答えました。
若松監督は「監督であれば誰しもが一度は倉本聰の脚本を演出したいと願います。しかし相当厳しくやられるのだろうなという不安もありました。しかし倉本さんはとても優しいお方で、先生には背中をずいぶん押していただいて、先生の描きたかった世界観が本木さん、小泉さんたちの力を借りて出来上がったような気がします」と語りました。
夜にTOHOシネマズ すすきので行われた舞台挨拶つき先行上映では、本編上映前に観客の前に5人が登壇。北海道を舞台にした作品が地元で先行上映されるとあって、客席からは大きな拍手が沸き上がりました。
いよいよ初お披露目となる本作について倉本さんは、「俳優さんが素晴らしいです」と太鼓判。本木さんは「倉本先生の本拠地、そしてロケの思い出のある北海道でいち早く皆さんに観てもらえることを大変嬉しく思います」と挨拶。監督も「季節は今、芸術の秋。美術館や絵が好きな方たちにはとても良い映画です。そして、本木さんと小泉さんのラブストーリーにもご期待ください!」と本作で描かれるドラマをアピールしました。
本作に参加した際の気持ちを訊かれた本木さんは、「倉本作品で定説として言われている“セリフを一字一句最後まで書かれている通りに話せ”というのは、そのようにした方がよろしいのでしょうか?と伺ったら、“それはちょっと噂が1人歩きしたんだ”と。“心情に沿っていれば、感じたままにおやりになればよろしい”と仰っていただきました。」と倉本さんとの電話でのやりとりを明かしました。小泉さんは、「倉本先生が書かれたテーマにまず惹かれて、そして主演が本木さんだと聞いて、これはきっと面白く素敵な映画になるだろうなと思い参加しました」と語りました。菅野さんは、本作の豪華な出演陣について「子どもの頃から見ていた方々ばかりの中に私の名前が並ぶチャンスを貰えたので、しっかり準備して、やるぞ!という意気込みで臨みました。」と撮影を振り返りました。監督は、「HBC制作の東芝日曜劇場に倉本さんの北海道を舞台にした作品がいっぱいありまして、それが僕の教本でした。倉本さんと一緒に仕事ができるということが、監督としての誇りです。」さらに「本作でも倉本節といえるセリフもたくさん出てきます。ぜひ楽しんで貰えたらと思います」と語りました。最後に倉本さんは「皆さんがおじいさん、おばあさんになったときに、孫に昔、北海道はこうだったんだという昔話をできるような映画になればいいなと思います」と本作が長く愛される作品となることを願いイベントを締めくくりました。
10/31(木)に『海の沈黙』舞台挨拶付き先行上映を東京・TOHOシネマズ 新宿にて開催することが決定いたしました。
下記詳細をご覧頂き、ぜひご参加下さいますようお願い申し上げます。
日時:10/31(木)19:00の回 上映前にキャスト舞台挨拶を予定
登壇者:本木雅弘さん、小泉今日子さん、中井貴一さん、石坂浩二さん、仲村トオルさん、佐野史郎さん、菅野恵さん、
倉本聰さん(原作・脚本)、若松節朗さん(監督)
※登壇者は予告なく変更する場合がございますこと、予めご了承ください。
実施劇場:TOHOシネマズ 新宿
チケット料金:2,200円(税込)
チケット販売
・先行プレリザーブ(先行抽選販売受付)
10/16(水)AM11:00~10/21(月)23:59まで
インターネット購入:https://w.pia.jp/t/uminochinmoku/
※PC・モバイル共通
※抽選結果の発表は、10/22(火)18:00以降
※インターネットのみでの受付となり、受付の際、ぴあへの会員登録が必要になります。
・一般販売:
10/23(水)AM11:00 ~10/30(水)16:00
■一般販売に関する注意事項
※インターネットでのみ販売いたします。
※決済方法はクレジットカード、後払い powered by atoneのみとなります。
※お席はお選び頂けません。
□インターネット購入
インターネット購入:https://w.pia.jp/t/uminochinmoku/
※PC・モバイル共通
《チケット購入に関するお問い合わせ》
チケットぴあヘルプ https://t.pia.jp/help/index.jsp
または「チケットぴあ」HP(https://t.pia.jp/)
【注意事項】
※内容はすべて予定です。登壇者及び内容は、予告なしに変更になる場合がございます。
※悪天候及び公共交通機関の運行状況により、やむを得ず本イベントを中止させていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。
※特別興行の為、ムビチケカード、各種割引・各種招待券は、ご使用いただけません。
※上記料金はすべて税込金額です。
※実施スクリーンにより、特別シート等追加料金が発生する場合がございます。
※全席指定・定員入替制での上映となり、専用のチケットをお持ちでない方はご覧になれません。
※転売・転用を目的としたご購入は、固くお断り致します。
※いかなる事情が生じましても、ご購入・お引換後の鑑賞券の変更や払い戻しは出来ません。
※場内でのカメラ(携帯電話を含む)・ビデオによる撮影・録画・録音等は、固くお断り致します。保安上、入場時に手荷物検査を行う場合がございますこと、予めご了承ください。
※車いすをご利用のお客様は車いすスペースでのご鑑賞となります。車いすスペースには限りがありますので、ご利用人数によっては所定のスペース以外でご鑑賞いただく場合がございます。また、イベントの内容やマスコミ取材により、所定のスペースからご移動いただく場合がございます。予めご了承ください。
※当日、マスコミ・メディアの撮影が入る場合がございます。その際、お客様が映像等に映り込む可能性がございますこと、予めご了承ください。
10/13(日)に『海の沈黙』舞台挨拶付き先行上映を札幌・TOHOシネマズ すすきのにて開催することが決定いたしました。
下記詳細をご覧頂き、ぜひご参加下さいますようお願い申し上げます。
日時:10/13(日) 18:30の回 上映前にキャスト舞台挨拶を予定
登壇者:本木雅弘さん、小泉今日子さん、菅野恵さん、若松節朗さん(監督)、倉本聰さん(原作・脚本)
※登壇者は予告なく変更する場合がございますこと、予めご了承ください。
実施劇場:TOHOシネマズ すすきの
(札幌市中央区南4条西4丁目1番地1 COCONO SUSUKINO 5F)
チケット料金:2,200円(税込)
チケット販売
・先行プレリザーブ(先行抽選販売受付)
10/2(水)AM11:00~10/6(日)23:59まで
インターネット購入:https://w.pia.jp/t/uminochinmoku/
※PC・モバイル共通
※抽選結果の発表は、10/7(月)18:00以降
※インターネットのみでの受付となり、受付の際、ぴあへの会員登録が必要になります。
・一般販売:
10/8(火)AM11:00 ~10/12(土)16:00
■一般販売に関する注意事項
※インターネットでのみ販売いたします。
※決済方法はクレジットカード、後払い powered by atoneのみとなります。
※お席はお選び頂けません。
□インターネット購入
インターネット購入:https://w.pia.jp/t/uminochinmoku/
※PC・モバイル共通
《チケット購入に関するお問い合わせ》
チケットぴあヘルプ https://t.pia.jp/help/index.jsp
または「チケットぴあ」HP(https://t.pia.jp/)
【注意事項】
※内容はすべて予定です。登壇者及び内容は、予告なしに変更になる場合がございます。
※悪天候及び公共交通機関の運行状況により、やむを得ず本イベントを中止させていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。
※特別興行の為、ムビチケカード、各種割引・各種招待券は、ご使用いただけません。
※上記料金はすべて税込金額です。
※実施スクリーンにより、特別シート等追加料金が発生する場合がございます。
※全席指定・定員入替制での上映となり、専用のチケットをお持ちでない方はご覧になれません。
※転売・転用を目的としたご購入は、固くお断り致します。
※いかなる事情が生じましても、ご購入・お引換後の鑑賞券の変更や払い戻しは出来ません。
※場内でのカメラ(携帯電話を含む)・ビデオによる撮影・録画・録音等は、固くお断り致します。保安上、入場時に手荷物検査を行う場合がございますこと、予めご了承ください。
※車いすをご利用のお客様は車いすスペースでのご鑑賞となります。車いすスペースには限りがありますので、ご利用人数によっては所定のスペース以外でご鑑賞いただく場合がございます。また、イベントの内容やマスコミ取材により、所定のスペースからご移動いただく場合がございます。予めご了承ください。
※当日、マスコミ・メディアの撮影が入る場合がございます。その際、お客様が映像等に映り込む可能性がございますこと、予めご了承ください。
株式会社マガジンハウスより、『海の沈黙』の公開に先駆け、株式会社マガジンハウスより、10月24日(木)に「海の沈黙 公式メモリアルブック」が発売されることが決定いたしました。
本書は、日本を代表する脚本家・倉本聰が60年前から構想してきた映画『海の沈黙』の全貌に迫るもの。倉本聰、若松節朗監督、主要キャストの<特別インタビュー>や、映画の撮影前に倉本聰が主要キャストに手渡したという<人物履歴>も掲載。加えて、本作の<シナリオ>も完全収録。キャストやスタッフが向き合った倉本作品は、すべてここから始まっており、本作が掲げる一つのテーマ「“美”とはいったい何なのか」を感じ取っていただけるものになっています。
[商品情報]
「海の沈黙 公式メモリアルブック」
著者:倉本聰
出版社:マガジンハウス
発売日:2024年10月24日
定価:1800円(税別)
9月27日(金)より『海の沈黙』の前売鑑賞券(ムビチケカード)が販売開始致します。
また、全国の上映劇場一覧も「映画館に行こう」HPよりご覧いただけます。
下記詳細をご覧頂き、ぜひお買い求め下さいますようお願い致します。
========================================
『海の沈黙』前売り券発売概要
・発売日:9月27日(金)
・定価:¥1,600-(税込)
※一部ムビチケ販売劇場ほか通販でも購入可能
購入については公式サイトをご確認ください
・上映/ムビチケ発売劇場一覧はこちらからご確認頂けます
https://eigakan.org/theaterpage/schedule.php?t=uminochinmoku
========================================
- 1
- 2
©2024映画『海の沈黙』 INUP Co.,Ltd