映画『海の沈黙』

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Trailer

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Introduction

倉本聰が描く至高の愛、至高の美

「前略おふくろ様」「北の国から」「やすらぎの郷」などの巨匠・倉本聰が長年構想し、「どうしても書いておきたかった」と語る渾身の物語がついに映画化。人々の前から姿を消した天才画家が秘めてきた想い、美と芸術への執念、そして忘れられない過去が明らかになる時、至高の美と愛の全貌がキャンバスに描きだされる。孤高の画家・津山竜次を本木雅弘が演じるほか、小泉今日子、中井貴一、石坂浩二、仲村トオル、清水美砂ら豪華キャストが集結。
『沈まぬ太陽』や『Fukushima 50』の若松節朗がメガホンをとり、緊迫のドラマ、深遠な愛、痛切な人間模様をスクリーンに刻みつける。
撮影は多くの倉本作品の舞台になっている北海道でも行われ、小樽でのロケ撮影を敢行。
運河の美しい風景が重厚な物語を彩る。
人間にとって「美」とは何か？私たちは人生の終わりに何を見つけるのか？観客の心を揺さぶり続けてきた作家・倉本聰がついにたどり着いた集大成的作品が幕を開ける。

Story

世紀の贋作事件の鍵は、
若き日に消息を絶った
天才画家と遠い昔の恋人

世界的な画家、田村修三の展覧会で大事件が起きた。展示作品のひとつが贋作だとわかったのだ。連日、報道が加熱する中、北海道で全身に刺青の入った女の死体が発見される。このふたつの事件の間に浮かび上がった男。それは、かつて新進気鋭の天才画家と呼ばれるも、ある事件を機に人々の前から姿を消した津山竜次だった。かつての竜次の恋人で、現在は田村の妻・安奈は北海道へ向かう。
もう会うことはないと思っていた竜次と安奈は小樽で再会を果たす。
しかし、病は竜次の身体を蝕んでいた。残り少ない時間の中で彼は何を描くのか？何を思うのか？彼が秘めていた想いとは？

津山竜次役本木雅弘

1965年生まれ、埼玉県出身。81年学園ドラマでデビュー。「シブがき隊」(82)～(88)での歌手活動を経て、映画『226』（89)より役者に専念、『シコふんじゃった』(92)、『ラストソング』(94)、『トキワ荘の青春』(96)、『双生児-GEMINI-』(99)など。自ら発案し主演を務めた『おくりびと』(08)は米国アカデミー賞外国語映画賞を受賞。NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」(09)で秋山真之役。「運命の人」(TBS/12)では山崎豊子の指名により主演。大河ドラマ「麒麟がくる」(20)で斎藤道三役が話題に。遡り95年、NHK土曜ドラマ「涙たたえて微笑せよ 明治の息子・島田清次郎」での演技が倉本氏の目に留まり今作のオファーに繋がった。他に『日本のいちばん長い日』(15)、『天空の蜂』(15)、『永い言い訳』(16)。「Giri / Haji」(Netflix /19)、NHKBSプレミアム「流行感冒」(21)、『TOUCH』(24)などがある。

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田村安奈役小泉今日子

1966年神奈川県生まれ。1981年に日本テレビ系のオーディション番組「スター誕生！」に出場し合格。翌82年に歌手デビューし、数々のヒット曲を放つ。俳優として映画やドラマ、舞台などにも多数出演。エッセイをはじめ文筆家としても定評があり、エッセイ集『黄色いマンション 黒い猫』では第33回講談社エッセイ賞を受賞。2015年には自らが代表を務める制作プロダクション株式会社明後日を設立。舞台、映画などのプロデュースに従事。ミュージシャン上田ケンジとの音楽ユニット「黒猫同盟」としても活動中。

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スイケン役中井貴一

1961年、東京都出身。81年に映画『連合艦隊』でデビュー、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。83年の大ヒットドラマ「ふぞろいの林檎たち」（TBS）で人気を博し、NHK大河ドラマ「武田信玄」（88）で主役を務めるなど、シリアスからコメディまでさまざまな映画・ドラマ・舞台に出演。倉本聰脚本作では「波の盆」(NTV/83)、「ライスカレー」(CX/86)、「失われた時の流れを」(CX/90)、「玩具の神様」(NHK/99)、「風のガーデン」(CX/08)などに出演している。映画『壬生義士伝』(03)で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞、ほか受賞も多数。近年映画は『嘘八百』（18）、『記憶にございません！』(19）、『大河への道』（22）など。

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石坂浩二（田村修三役）
田村修三石坂浩二

1941年6月20日東京都生まれ。慶應大学在学中の1962年にテレビドラマ「七人の刑事」(TBS)でデビュー、卒業後劇団四季に入団。TBSドラマ「ありがとう」シリーズ(70)やNHK大河ドラマ「天と地と」(69)、「元禄太平記」(75)、「草燃える」(79)3作品で主演を務めるなどし、テレビドラマで人気を得て、1976年映画『犬神家の一族』の金田一耕助役で主演。以後、市川崑監督でシリーズ化され、原作ファンにも絶大な支持を受ける。また、市川崑監督作品の『細雪』(83)、『おはん』(84)、『ビルマの竪琴』(85)、『四十七人の刺客』(94)などに多数出演。芸能界屈指の博学として知られ、司会者、クイズ番組の解説者としても活躍。2009年NHK放送文化賞を受賞。倉本聰脚本作への出演は「わが青春のとき」(NTV/70)、「2丁目3番地」(NTV/71)など多数、2017年にも倉本聰脚本のテレビ朝日系帯ドラマ「やすらぎの郷」で主演を務め好評を博した。近年の主な出演作に、テレビ朝日「相棒」シリーズ、TBS日曜劇場「ブラックペアン シーズン2」、映画『変な家』などがある。2025年NHK大河ドラマ「べらぼう～蔦重栄華乃夢噺～」に出演。

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清家役仲村トオル

1985年、映画『ビー･バップ･ハイスクール』で俳優のキャリアをスタートし、数多くの新人賞を受賞。翌年に放送が開始されたドラマ「あぶない刑事」(NTV)は2024年の映画『帰ってきた あぶない刑事』に到るまで、38年に渡って制作され、全作に出演。このほかドラマがシリーズ化され、映画に帰結した『チーム･バチスタの栄光』(KTV/CX 08-14)をはじめ、映画『接吻』(08)、ドラマ「空飛ぶタイヤ」(WOWOW/09)、「家売るオンナ」(NTV/16)、「日本沈没-希望の人」(TBS)、「トッカイｰ不良債権特別回収部」(WOWOW)、「八月は夜のバッティングセンターで。」(TX)〈以上、2021〉、「フェルマーの料理」(TBS)、「さらば、銃よｰ警視庁特別銃装班」(Lemino)、〈以上、2023〉など、幅広い役柄を演じ、印象を残している。2024年は、ドラマ「Destiny」(EX)、『余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。』(Netflix)、「飯を喰らひて華と告ぐ」(TOKYO MX)、「密告はうたう２-警視庁観察ファイル」(WOWOW)などが公開。

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牡丹役清水美砂

1987年デビュー。落ち着いた美ぼうと確かな演技力で1989年にはNHK 朝の連続テレビ小説『青春家族』のヒロインを務め、全国に名が知れ渡る。以後もテレビドラマに多数出演。映画では92年の周防正行監督『シコふんじゃった。』で、主人公が憧れる相撲部の名誉マネージャーに扮し清楚な魅力を発揮。同年の森田芳光監督『未来の想い出／Last Christmas』では数奇な運命に翻弄される漫画家、中島丈博監督『おこげ』ではゲイカップルと行動をともにする女性を演じ、報知映画賞主演女優賞、日刊スポーツ映画大賞新人賞などを受賞した。その後も順調に作品を重ね、97年には今村昌平監督のカンヌ国際映画祭パルムドール受賞作『うなぎ』で、人間不信の理髪店主に救われる不遇な女性を演じる。黒澤明の遺稿を熊井啓監督が映画化した『海は見ていた』(02)では、気風のいい江戸・深川の遊女役で主演した。結婚後、20年の海外生活を経て現在は精力的に活動している。

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あざみ役菅野恵

1994年8月19日生まれ。東京都出身。趣味は家庭菜園。特技は、水泳（全国大会出場 2004年）、ヨガ、料理。2015年に舞台芸術学院ステージアーティスト科を卒業。その後舞台を中心に俳優活動を開始。小劇場などの出演で役者としての実力を培い2017年に富良野GROUP「走る」(作・共同演出:倉本聰、演出:中村龍史)にオーディションで選ばれ出演。また、2019年4月～2020年3月まで放送になったテレビ朝日「やすらぎの刻〜道」の里子役でドラマデビュー。2023年には富良野GROUP公演「悲別．KANASHIBETSU2023」(作･監修：倉本聰　演出：久保隆徳)に出演するなど、多数の倉本聰作品に出演している。今作『海の沈黙』がスクリーンデビュー作となる。

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村岡役萩原聖人

1971年神奈川県出身。87年に俳優デビュー。93年『学校』、『月はどっちに出ている』、『教祖誕生』で日本アカデミー賞新人俳優賞、話題賞を受賞。『マークスの山』（95）、『CURE』（97）で日本アカデミー賞優秀助演男優賞他を受賞。以降も映画、ドラマ、舞台、ナレーションなど幅広く活躍している。近年の主な出演作に若松節朗監督『Fukushima 50』（20）、「トッカイ〜不良債権特別回収部〜」（WOWOW/21）、『島守の塔』（22）、『今夜、世界からこの恋が消えても』（22）、「神の子はつぶやく」（NHK/23）、「厨房のありす」(NTV/24)、『他人は地獄だ』(24)、「ゴールデンカムイ-北海道刺青囚人争奪編-」(WOWOW/24)など。

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半沢院長役村田雄浩

1960年東京都出身。高校在学中に劇団ひまわりに入団し、79年『思えば遠くへ来たもんだ』で映画初出演。92年の『ミンボーの女』、『おこげ』で高い評価を受け、同年の日本アカデミー賞、キネマ旬報賞、毎日映画コンクール、報知映画賞などで助演男優賞を受賞。伊丹十三、大林信彦作品に複数回出演するほか、主演を務めた『ゴジラ2000 ミレニアム』(99)ほかゴジラシリーズ計5作に出演している。他に「雲霧仁左衛門」シリーズ(NHK/13-)、『DTC -湯けむり純情篇- from HiGH& LOW』(18)、「大富豪同心」シリーズ(NHK/19-)、『海辺の映画館 キネマの玉手箱』(20)、「生きて、ふたたび 保護司・深谷善輔」(NHKBS/21)、『ベトナムのひびき』(NHK-BS/24)、『宮古島物語 ふたたヴィラ 再会ぬ海』(24)など。

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桐谷大臣役佐野史郎

1955年島根県出身。75年に劇団「シェイクスピア・シアター」に創設メンバーとして参加、80～84年唐十郎の「状況劇場」に在籍。『夢みるように眠りたい』(86)にて映画初出演。以後数々の映画・ドラマ・舞台で幅広く活躍。『帝都物語』(88)、『TOMORROW 明日』(88)、『その男、凶暴につき』(89)などの出演でキャリアを重ね、92年ドラマ『ずっとあなたが好きだった』(TBS)の桂田冬彦 (冬彦さん) 役が社会現象となり、『くれないものがたり』(92)で日本映画プロフェッショナル大賞・主演男優賞受賞。近年は若松節朗監督『Fukushima50』(20)、『カミノフデ ～怪獣たちのいる島～』『HAPPYEND』(24)、『スマホを落としただけなのに ～最終章～ ファイナル ハッキング ゲーム』(24)などに出演。

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原作・脚本倉本聰

1935年、東京都出身。脚本家・劇作家・演出家。
東京大学文学部美学科卒業後、1959年ニッポン放送入社。1963年に退社後、脚本家として独立。1977年、富良野に移住。1984年から役者やシナリオライターを養成する私塾「富良野塾」を主宰。代表作に、81年から02年まで放送されたドラマシリーズ「北の国から」(CX)、「前略おふくろ様」(NTV/75-77)、「昨日、悲別で」(NTV/84)、「ライスカレー」(CX/86)、「優しい時間」(CX/05)、「風のガーデン」(CX/08)、「やすらぎの郷」(EX/17)など多数。2006年より「ＮＰＯ法人Ｃ・Ｃ・Ｃ富良野自然塾」を主宰し、閉鎖されたゴルフ場に植樹をし、元の森に返す自然返還事業と、そのフィールドを使った環境教育プログラムにも力を入れている。

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監督若松節朗

1949年秋田市生まれ。主なテレビドラマ演出作品に「振り返れば奴がいる」(CX/93)、「お金がない!」(CX/94)、「やまとなでしこ」(CX/00)、「弟」(EX/04)、倉本聰作「祇園囃子」(EX/05)、「石つぶて 〜外務省機密費を暴いた捜査二課の男たち〜」(WOWOW/17)、NHK BSプレミアム「ガラパゴス」(23)など。 映画監督作品に、日本アカデミー賞優秀監督賞『ホワイトアウト』(00)、『沈まぬ太陽』(09)、『夜明けの街で』(11)、『柘榴坂の仇討』(14)、『空母いぶき』(19)、日本アカデミー賞最優秀監督賞『Fukushima 50』(20)。

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