2022.07.27

『マイ・ブロークン・マリコ』ファンタジア国際映画祭で最優秀脚本賞を受賞

平庫ワカの同名コミックを、主演に永野芽郁を迎え、タナダユキ監督のメガホンで映画化した『マイ・ブロークン・マリコ』(9月30日(金)公開)。
この度本作が、カナダ・モントリオールで現在開催中のファンタジア国際映画祭にて最優秀脚本賞を受賞いたしました。脚本の向井康介、タナダユキ監督より喜びのコメントが寄せられましたのでご紹介いたします。

カナダ・モントリオールで行われているファンタジア国際映画祭は、1996年の初開催以来、現在ではアジアやヨーロッパ、北米の作品を中心に約400作品を上映、会期中の来場者数は10万人にのぼる北米最大級の映画祭に成長しています。今年は7月14日から8月3日まで開催されています。過去には中田秀夫監督の『リング』や三池崇史監督の『極道戦国志 不動』、今敏監督の『パーフェクトブルー』などをプレミア上映しており、日本映画に所縁の深い映画祭としても知られ、今回本作が受賞した最優秀脚本賞は、2015年の山下敦弘監督作『味園ユニバース』以来の快挙となります。

 

◆脚本:向井康介 コメント
正式な公開前から嬉しい驚きをありがとうございます。脚本というものは映画が完成されて初めて“作品”として存在を許されます。
企画成立に尽力くださった監督以下スタッフ・キャストの皆様と喜びを分かち合いたいです。
そして何よりも原作者の平庫ワカさんに深く感謝いたします。作家の命である原作を預けてくださったこと、心より御礼を申し上げます。

◆脚本・監督:タナダユキ コメント
個人的には初めて脚本での賞をいただけたことは素直に嬉しいですが、これは素晴らしい原作と、共同脚本の向井さんはじめ最高のスタッフとキャストのおかげであり、間違いなく関わった全員でいただいた賞です。
海外でもこの作品の持つさまざまなエネルギーがスクリーンを通して伝わったのだと感じ、映画はやはり世界共通なのだなと噛み締めています。たとえ文化や言語が違っても、想いが伝わることは希望でしかありません。その希望に気づかせてもらえたこの賞に感謝しつつ、シイノやマリコの見た絶望やその中から見出した希望が、多くの人に届くことを願ってやみません。

 

『マイ・ブロークン・マリコ』公式HP