その刺激的な描写からR15と映画鑑賞に年齢制限がつく映画『グッバイ・クルエル・ワールド』。
すでに先行試写や完成披露で観た人たちからは突き抜けるバイオレンス性や、豪華キャストたちの迫力の演技への絶賛コメントが溢れる注目作。その魅力が詰め込まれた予告編が解禁。
「行くとこなんか、どこにもねぇ」と声を絞り出す安西。
「ぶっ殺してみろ」と組長・杉山(奥田瑛二)の怒号。
「死ねば良いですか?」と冷めた矢野。
「殺すんなら、殺せ」と叫ぶ萩原。
「やめな〜い」と美流の覚醒。
「てめぇのせいだろうが」と飯島に頭突きを喰らわす安西。
全てのキャラクターが裏切り裏切られ、追い込まれていく。
監督は『MOTHER マザー』『日日是好日』など繊細な人物描写と映像に定評のある大森立嗣。脚本は『さよなら、渓谷』ぶりのタッグとなり、最近では『死刑にいたる病』などの脚本を手がけた高田亮。目まぐるしく変化していく相関関係、チューニングの合わないヤツらのエキサイティングでポップなクライム・エンターテインメント!最後に笑うのは誰だ。
超豪華キャストで繰り広げるクズ同士の潰し合い!!本ポスター解禁!!
西島秀俊演じる元ヤクザ組長の安西は端正さとバイオレンスの香りが漂うギャップ溢れる表情。斎藤工演じる、粗野で凶暴な闇金業者・萩原はクールな表情の奥に狂気を潜ませる。宮沢氷魚演じるラブホテルの従業員・矢野の銃を担ぐ姿は、常識外の恐ろしさを感じさせる。玉城ティナ演じる強盗団の一員・美流は、不遇な環境から抜け出すため銃を手にする強い眼差しが印象的。宮川大輔演じる美流の魅力に取り憑かれた・武藤は強盗団の一味、正面を見据えた強い表情が光る。大森南朋演じる刑事・蜂谷。表社会と裏社会の間でしがらみにまみれながら強盗団を追い詰める。そして、三浦友和演じる、金持ちどもの転落を画策する浜田。どこか掴みどころのない、怪しげな狂気を潜ませる。これら豪華キャストと並び、背景のキャッチーな赤、劇中でも印象的に使われたフォード・サンダーバードの写真と、 “ようこそ、狂乱の世界へ。”のコピーが、作品の観るものをクルエル・ワールドへ誘うポスターとなっている。
映画「グッバイ・クルエル・ワールド」
上映劇場は随時追加となります、
▼上映劇場リスト
https://eigakan.org/theaterpage/schedule.php?t=gcw
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セレモニーは覆面集団によるダンスパフォーマンスからスタート!迫力満点のダンスの余韻冷めやらぬ中、劇中で重要なマシーンとなるアメ車サンダーバードが鎮座したレッドカーペットに西島らメインキャストと大森監督がラインナップ。
日比谷ミッドタウンの吹き抜けスペースでのセレモニーに西島は「こんなところで挨拶するとは思わず…驚いています!」とオーディエンスに手を振ってご挨拶。アメ車サンダーバードには「撮影初日にみんなで乗った車なので印象深い」といい、同乗した三浦は「あれ?こんなに汚かった?この中に5、6人で乗ってねえ。暑かった記憶があります」と懐かしんだ。大森監督も「久しぶりの再会がこの場所で良かった!」とアメ車サンダーバードとの再会を喜ぶコメント。
そして、セレモニー後は映画館に場所を移しての完成披露上映会に登壇。本編完成に「この映画はそれぞれが主役のような群像劇なので、僕自身も皆さんに観ていただき、そしてキャストの皆さんとこのように再会してはじめて映画が完成するという感覚があります」と嬉しそうな西島。一方、大森監督は本作誕生の経緯について「プロデューサーと自分たちの好きな映画の記憶をたどる中で、そんな映画を作れたらいいね!というところから生まれた」とコメント。
一夜限りの強盗団という裏仕事に参加した元ヤクザの安西を演じた西島。「最近は穏やかな役が多くて、暴力にさらされる世界にいる役は久々です。今回は僕を追い込む人たちが強烈なので、追い込まれる僕が好きでそれを楽しみにしている方がいらっしゃるのであれば…ご期待に沿えると思います!」と予告。すると『シン・ウルトラマン』で西島と共演した斎藤は「最高です!しびれます!この間まで一緒に地球を守っていましたが…」と笑わせ、さらに西島主演作『ドライブ・マイ・カー』に引っ掛けて「西島さんが車の運転もするし…。この作品では貴重な西島さんが見られますよ!」とてんこ盛りでアピールし。
一方、西島は見るからに悪そうなヤミ金業者・荻原を演じた斎藤について「背景が見えないキャラクターだけれど、強い衝動を持っている役。その肉体を感じる役に作り上げていたのがスゴイと思った」と絶賛。ラブホテル従業員・矢野を演じた宮沢は斎藤について「演じているときは怖いけれど、カットがかかった瞬間にいつもの優しい工さんに戻られるので安心しました」と言うと、当の斎藤は「(宮沢の)純朴な瞳を見ると心がほだされる。キュンとしました」とコメント。
バイオレントなカオスに巻き込まれる美流役の玉城。見どころについては「結構痛めつけられたりしているので、そこを見てほしい」と何やら意味深。大森監督から「酷いことをする場面でいきなり笑いだして…。この人こういうときに笑うんだと思った」と驚かれると、玉城は「やり切ったと思います!」と新境地開拓に胸を張っていた。
すべての登場人物の運命を翻弄するような男・浜田役の三浦は「演じる上で参考になりそうないいモデルはいないかと思っていたら、役名が浜田なので…。皆さんわかりますよね?そう、ダウンタウンの浜田雅功さんの人を掌握する力を参考にしました。20年後の浜田さんをイメージしながら…悪い意味ではないですよ!」とまさかの役作り報告。
また西島が、ガソリンスタンドの大爆発シーンに触れて「たいしたことはないと聞いていたのに、いざやってみたら周りが昼間みたいに明るくなった。僕もスタッフもビックリ!」と報告すると、かつてテレビドラマ『西部警察』に出演していた三浦は「爆発については、僕は西部警察に務めていたことがあるので…。そんなには驚きません」と涼しい表情。大森監督を悔しがる一幕も。
最後に大森監督は「頭で考えずに物語を浴びるように見てほしいです!」と娯楽作であるとアピール。西島は「色んな世代の行き場のない登場人物が生存をかけた戦いに挑む物語。今の時代、生きていく中で自分の居場所が見つからないという感覚を持っている人は多いと思う。この映画では誰かに感情移入して、そのキャラクターと一緒に生きていただけるはず。映画の中の誰かに気持ちを乗せて、その人が生き延びるよう願いながら楽しんでほしいです。ちなみに、ある人が未来への希望を持って終わります。その人を選んでいただけたら幸せです!」と期待を込めメッセージをおくった。
©2022「グッバイ・クルエル・ワールド」製作委員会