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“あの夏がよみがえる”プレイリスト

 11歳のソフィが父親とふたりきりで過ごした夏休みを、その20年後、父と同じ年齢になった彼女の視点で綴る『aftersun/アフターサン』。2022年カンヌ国際映画祭での上映を皮切りに話題を呼び、A24が北米配給権を獲得。多くのメディアが“ベストムービー”に挙げるなど、勢いはとどまらず、若くして娘を持つ、繊細な父親を演じたポール・メスカルがアカデミー賞🄬主演男優賞のノミネートを果たす。(ポールはリドリー・スコット監督が再びメガホンをとる、『Gladiator 2』の主人公・ルキウス役に抜擢されたほどの注目株!)。監督・脚本は、瑞々しい感性で長編デビューを飾った、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。
 多くを語らず、ミニマリスティックな演出で、観る者に深い余韻をもたらす本作は、誰しもの心の片隅に存在する、大切な人との大切な記憶を揺り起こす。もし、あの頃、ひとりの人間として、内なる父を知ることができたなら―――。
クイーン&デヴィッド・ボウイ「アンダー・プレッシャー」、ブラー「テンダー」等のヒットソングに彩られながら、まばゆさとヒリヒリとした痛みを焼きつける、いつまでも忘れ得ぬ一編がここに誕生した。

CAST & DIRECTOR

ポール・メスカル(カラム)
1996年、アイルランド出身。国立演劇学校リール・アカデミーを卒業直後、ダブリンの名門ゲート劇場で「グレート・ギャッツビー」の主役に選ばれる。2020年1月、劇作家マーティン・マクドナーの「ウィー・トーマス」に主演し、高い評価を得る。サリー・ルーニーの小説を脚色したレニー・アブラハムソン監督の「ノーマル・ピープル」(20)で演じたコネル役で、2021年BAFTA賞テレビ部門の主演男優賞を受賞し、第72回プライムタイム・エミー賞のリミテッド・シリーズ部門、放送映画批評家協会賞で主演男優賞にノミネートされた。最新の出演作はマギー・ギレンホールの監督デビュー作『ロスト・ドーター』(21)。若くして娘を持つ、繊細な父親を演じた本作で、2022年度のアカデミー賞🄬主演男優賞候補に名を連ねた。今後の待機作には、バンジャマン・ミルピエ監督のミュージカル『CARMEN』(22)、エミリー・ワトソンと共演するA24製作、アナ・ローズ・ホルマー&サエラ・デイヴィス監督の心理ドラマ『GOD’S CREATURES』(22) 、シアーシャ・ローナンと共演するガース・デイヴィス監督のSFスリラー『FOE』、ジョシュ・オコナーと共演するオリバー・ハーマナス監督による『THE HISTORY OF SOUND』 などがある。また、リドリー・スコットが前作に続いて監督することで注目を集める『Gladiator 2』の主人公・ルキウス役に抜擢された。
フランキー・コリオ(ソフィ)
スコットランド・リビングストン出身。パフォーミングアーツとサッカーが大好き。『aftersun/アフターサン』(22) で俳優としてのプロデビューを果たす。およそ半年にわたって行われたオーディションで、800人ものなかから、ソフィ役を射止めた。2023年夏には、2作目の長編映画、コーム・マッカーシー監督の『The Bagman』 に出演予定。
セリア・ロールソン・ホール(現在のソフィ)
振付師/映像作家。プロのダンサーとしてキャリアをスタートした後、映画やテレビの振付師に転身した。最近では、『ポップスター』(18)、『アフター・ヤン』(21)、『バーズ・オブ・パラダイス』(21)などの振り付けを担当。アリシア・キーズ、コールドプレイ、ブリーチャーズ、MGMTなどのアーティストのミュージックビデオの振り付けも行う。振り付けの経験をスクリーンに生かし、数々の短編映画や映像の脚本・監督も手がける。長編デビュー作は、2015年にヴェネチア国際映画祭のプレミアを皮切りに、世界中の40以上の映画祭で上映され、数々の賞を受賞した『Ma』(15)。2015年の「フィルムメーカー・マガジン」で “25人の注目の新人”に選ばれる。サンダンス・インスティテュートのフィルム・トゥー・フェロー、シネリーチ・フェローであり、現在は2作目の長編映画を製作中。
監督/脚本:シャーロット・ウェルズ
1987年、スコットランド出身、ニューヨークを拠点とするフィルムメーカー。ロンドン大学キングスカレッジの古典学部で学んだ後、オックスフォード大学でMA(文学修士号)を取得。その後、金融関係の仕事をしながら、ロンドンで映画スタッフのエージェンシーを友人と共に経営する。その後、ニューヨーク大学ティッシュ芸術学部でMFA(美術修士号) / MBA(経営学修士)を共に取得する大学院プログラムに入学。在学中は、BAFTAニューヨークおよびロサンゼルスのメディア研究奨学金プログラムの支援を受け、3本の短編映画の脚本・監督を手がける。短編初監督作『Tuesday』(16)は、2016年、エンカウンターズ短編映画祭でプレミア上映され、スコットランドBAFTAのニュータレント賞にノミネートを果たす。2作目『Laps』(17)は、2017年のサンダンス映画祭で編集部門のショートフィルム特別審査員賞を受賞し、サウス・バイ・サウスウエスト映画祭の短編ナラティブ部門の審査員特別賞を受賞。修了制作『Blue Christmas』(17)は、同年9月にTIFFでプレミア上映される。2018年、「フィルムメーカー・マガジン」の“インディペンデント映画の新しい顔25人”に選ばれ、2020年のサンダンス・インスティテュートのスクリーンライター及びディレクター・ラボのフェローとなった。『aftersun/アフターサン』(22)は長編初監督作品である。