




INTRODUCTION

主人公のケアーを演じるのはプロレスラー“ザ・ロック”として不動の人気を獲得した後、ハリウッドのトップスターに上り詰めたドウェイン・ジョンソン。2002年にHBOにて製作された同名ドキュメンタリーを鑑賞し深く感銘を受けたことから自ら映画化権獲得に動き、主演兼プロデューサーを務めている。これまでのタフなイメージを覆す繊細な演技が高く評価され、20年以上に及ぶ俳優キャリアで初めてゴールデングローブ賞主演男優賞(ドラマ部門)にノミネートを果たす。実力派のエミリー・ブラントや現役の格闘家も参加するほか、大沢たかお、布袋寅泰ら日本人キャストも出演する。監督はこれまで“サフディ兄弟”として『アンカット・ダイヤモンド』などを手掛けてきたベニー・サフディで、本作が単独での初監督作品ながらヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)受賞という快挙を達成。人間が持つ「脆さと再生力」を鮮明に映し出す。
“最強の男”が敗北の果てに踏み出す魂の一歩。その軌跡に世界は、〈本当の強さ〉を知ることになる。
“最強の男”が敗北の果てに踏み出す魂の一歩。その軌跡に世界は、〈本当の強さ〉を知ることになる。

STORY
1997年の総合格闘技デビュー以降、無敗のまま頂点へと駆け上がったマーク・ケアー(ドウェイン・ジョンソン)。UFCでの連覇を経て、日本のPRIDEでも快進撃を見せると「霊長類ヒト科最強の男」の異名で恐れられる存在となる。しかし勝利を重ねるほどに、その重圧は彼の心を静かに浸食。同棲する恋人ドーン(エミリー・ブラント)との関係も次第に悪化していき、鎮痛剤への依存を深めていく。やがて初めての敗北を喫した“最強の男”は、ついに自らの弱さに向き合い、人生の再起をかけもう一度リングに挑むことを決意する――。

CAST
ドウェイン・ジョンソン
1972年5月2日、アメリカ・カリフォルニア州生まれ。プロレスラー“ザ・ロック”として世界的な人気を獲得した後、『ハムラプトラ2/黄金のピラミッド』(01)で映画デビューを果たす。『スコーピオン・キング』(02)で初の主演を務め、『ゲット スマート』(08)や『ウィッチマウンテン/地図から消された山』(09)などのヒット作への出演を機に俳優としての地位を確立。『ワイルド・スピード』シリーズではルーク・ホブス役として人気を博し、『モアナと伝説の海』シリーズではマウイの声を演じるなど声優としても成功。2012年にはダニー・ガルシアと映画・ドラマ制作会社セブン・バックス・プロダクションズを設立。CEOとして『ジュマンジ』シリーズや『ジャングル・クルーズ』、『レッド・ノーティス』などのヒット作を世に送り出してきた。今後のプロジェクトには2026年公開の実写版『モアナと伝説の海』や、ハワイを舞台にしたマーティン・スコセッシ監督作などがある。彼が携わった映画は世界累計50億ドル以上の興行収入を記録し、タイム誌の“世界で最も影響力のある人物”に幾度となく選ばれている。
エミリー・ブラント
1983年2月23日、イギリス・ロンドン生まれ。舞台でキャリアをスタートさせ、『ウォリアークイーン』(03)で映画デビューを果たす。ハリウッド進出作となった『プラダを着た悪魔』(06)でゴールデングローブ賞や英国アカデミー賞にノミネートされ、一躍注目を集める。2007年にはBBCのテレビ映画『ナターシャの歌に』でゴールデングローブ賞を初受賞。その後も高い演技力が評価され、『ヴィクトリア女王 世紀の愛』(09)、『メリー・ポピンズ リターンズ』(18)、『クワイエット・プレイス』(18)といった作品で多数の映画賞にノミネート。クリストファー・ノーラン監督の『オッペンハイマー』(23)では初のアカデミー賞候補となった。その他の出演作には、『LOOPER/ルーパー』(12)、『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(14)、『ボーダーライン』(15)、『ジャングル・クルーズ』(21)、『フォールガイ』(24)、『プラダを着た悪魔2』(26)などがある。
ライアン・ベイダー
1983年6月7日、アメリカ・ネバダ州生まれの総合格闘家。アリゾナ州立大学の大学レスリングでパック10のタイトルを3回獲得した後、2008年にスパイクTVの「アルティメット・ファイター」シーズン8で優勝してMMAキャリアをスタート。それ以来、UFCおよびBellator/PFL MMAとの契約中、MMAの成績は31勝8引き分け0敗を記録し、Bellator世界ヘビー級チャンピオンとBellator世界ライトヘビー級チャンピオンの両方を獲得した。2025年5月、年末の日本の格闘イベントRIZINでチャンピオンになると宣言し契約を発表したが、怪我のため欠場に。現在はアリゾナ州在住。
バス・ルッテン
1965年2月24日、オランダ出身の総合格闘家。テコンドー黒帯2段、空手黒帯2段、極真空手黒帯5段を持っている。1993年に日本で総合格闘技を始め、3度の無敗世界チャンピオンとなった。 1998年からUFCに出場し、初のヨーロッパチャンピオンとなった。22試合無敗でキャリアを締めくくり、2015年にUFC殿堂入りを果たした。 2007年から2016年まで、AXS TVで「inside MMA」の共同司会者を務め、テレビ番組「Punk Payback」に出演した。映画『闘魂先生 Mr.ネバーギブアップ』(12)でケビン・ジェームズと共演し、その後CBSの『Kevin Can Wait』にも出演。俳優としても活動し、「グランド・セフト・オート4」を含むビデオゲームの声やモーションキャプチャの仕事も行っている。 また軍や法執行機関のトレーナーや、カートゥーン・ネットワークのフィットネスの第一人者(いじめ防止キャンペーンも実施)、そして総合格闘技・ボクシング・フルコンタクト空手のスポーツコメンテーターでもある。
オレクサンドル・ウシク
1987年1月17日、ウクライナ出身のプロボクサー。2012年のロンドンオリンピックにヘビー級で出場し、金メダルを獲得。アマチュアとして初めて歴史に名を刻み、その後プロに転向した。クルーザー級において史上初めて四大世界タイトルを統一したボクサーとなり、瞬く間に名声を得た。 2019年、ヘビー級に昇格し、アンソニー・ジョシュアを破り、WBA、WBO、IBF、IBOの統一タイトルを獲得。2024年にはタイソン・フューリーを破り、4ベルト時代、誰もが認める初の世界ヘビー級チャンピオンとなり、その功績を確固たるものにした。
STAFF
ベニー・サフディ
脚本家/監督/プロデューサー/編集者
1986年2月24日、アメリカ・ニューヨーク州生まれ 。サフディ兄弟名義で『Daddy Longlegs』(09)で監督デビューを果たし、第62回カンヌ国際映画祭監督週間部門に出品されたほか、インディペンデント・スピリット賞でジョン・カサヴェテス賞を受賞。ロバート・パティンソンが主演を務めた『グッド・タイム』(17)は第70回カンヌ国際映画祭のコンペ部門で上映され、『アンカット・ダイヤモンド』(19)では第85回ニューヨーク映画批評家協会賞監督賞、第91回ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞脚本賞を受賞した。俳優としても活躍しており、『グッド・タイム』のほか、『リコリス・ピザ』(21)『オッペンハイマー』(23)『神様聞いてる?これが私の生きる道?!』(23)などに出演。その他の監督作品に『Lenny Cooke』(13)、『神様なんかくそくらえ』(14)がある。
マセオ・ビショップ
撮影監督
アメリカの撮影監督。『アンカット・ダイヤモンド』でBSCオペレーター・オブ・ザ・イヤー賞を受賞し、Disney+の『ハミルトン』(20)ではエミー賞を受賞。 マーティン・スコセッシ、スティーブン・スピルバーグ、ポン・ジュノ、サム・メンデス、コーエン兄弟などの監督と仕事をしており、撮影監督として、志を同じくするクリエイターとの活気あるコラボレーションを模索し続けてきた。最近の作品として「THE CURSE/ザ・カース」(23)、「ザ・ウォッチャー」(22)、『ある日、クイーンズで』 (22)などがある。
ジェームズ・チンランド
プロダクションデザイン
アメリカ、ニューヨーク市出身。ロサンゼルスのカリフォルニア芸術大学で美術を学び、主に彫刻や大規模なインスタレーションを中心に学んだ。最初は大工として映画のキャリアをスタートさせ、その後ミュージックビデオやインディペンデント映画のプロダクションデザイナーとして活動開始。ダーレン・アロノフスキーやトッド・ソロンズ、ポール・シュレイダーやスパイク・リーといった監督と仕事をした。その後マーベルの『アベンジャーズ』シリーズにも参加。マット・リーヴス監督のフォックス映画『猿の惑星:新世紀(ライジング)』(14)と『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』(17)、ジョン・ファヴロー監督の『ライオン・キング』(19)などで、これまで美術監督組合賞に8回ノミネートされている。
ハイディ・ビヴェンズ
衣装デザイン
アメリカ出身の監督、プロデューサー、衣装デザイナー、作家。エンターテインメント、ファッション、出版において数十年にわたり活躍し、業界をリードするクリエイターとしての地位を確立させた。HBOの「ユーフォリア/EUPHORIA」シリーズでは、テレビジョンアカデミーとコスチュームデザイナーギルドから最優秀現代衣装賞に複数回ノミネートされた。2023年にはハイディの衣装デザインを記録した本「ユーフォリア・ファッション」をA24が出版。長編映画での衣装デザインを担当した作品として、ディラン・メイヤー監督『The Wrong Girls』や、ジェレミー・ソルニエ監督の『October』などの公開が控えている。
カズ・ヒロ
特殊メイクデザイナー
1969年5月25日、京都生まれ、ロサンゼルス在住のメイクアップアーティスト/ハイパーリアリズム彫刻家。 現代的な素材を使って幻想を作り出す技術を独学で学んだパイオニアであり、特殊効果メイクの技術を独学で習得。高校卒業後に映画の世界に入り、日本の初期のパイオニアとして、メイクアップ&エフェクト・アンリミテッドを設立し、8月には黒澤明監督と協力して『八月の狂詩曲』(91)の制作に携わった。 1996年に渡米後、ディック・スミスに師事し、『メン・イン・ブラック』(97)や『PLANET OF THE APES/猿の惑星』(01)に携わった。2007年にはロサンゼルスでKTS Effects Inc.を設立。2018年『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』では日本人として初めてメイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞し、『スキャンダル』(19)で2度目のアカデミー賞も獲得している。その他の参加作品には『もしも昨日が選べたら』(06)、『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(08)、『マエストロ その音楽と愛と』(23)などがある。
REVIEW
胸が張り裂けるほど美しい。
ドウェイン・ジョンソンは信じられないほどの演技をみせている。
ドウェイン・ジョンソンは信じられないほどの演技をみせている。
―― クリストファー・ノーラン(Podcast「The Director’s Cut」より)
ドウェイン史上、最も生々しく、脆さをさらけ出した作品。
―― The Independent
ベニー・サフディは極めて矛盾した人間らしさを描いている。
―― EMPIRE MAGAZINE
葛藤を鮮やかに描くエミリー・ブラントの演技は、センセーショナルで魅力的だ。
―― IndieWire

text
text