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※順不同 ※敬称略
めちゃくちゃ気持ちいい映画だった。 人々の想いや霊魂がこの美しい村に住んでいる。そのすべてが愛おしい。 せわしない日々の中でどこかに魂を置いてきぼりにしてないかと思わず我が身を振り返った。
岩井俊二(映画監督)
生と死の境界線上を若い男と女が漂っています。 その隙間を死者が埋めたり 不在の関数に記憶が代入されて不均衡な等式を結んだり これはどうやら、恋愛を幾何学する試みのようです。 映像は情緒的なのに物語は論理的。 静謐な日常のなかに生と死が隣り合わせに佇んでいます。 不思議な映画ですが 思わぬところに感動が潜んでいます。 映画好きなら絶対のお薦め。
押井守(映画監督)
夢中になってこの映画を観ていた。 淡々としているようで常に何かが動いている。 観終わってすぐには言葉が出てこなかった。 理由や言葉を振り絞るのをやめた時に この映画がより雄弁になった。
高良健吾(俳優)
映像や音楽はもちろん、 暖かく柔らかい世界の中に漂う寂しさすらも 美しいと思った。 静かな緩急に胸を締め付けられた。 ありそうでなさそうでありそうな 不思議なリアリティの中で 儚く包み込まれた気がした。
伊藤沙莉(俳優)
ここにいない人を想うこと、後悔を見つめ続けることは、ここで今を生きていくためでもあると、この映画の暗闇と光の美しさが教えてくれる。
柴崎友香(作家)
そのデビュー作「ひとりぼっちじゃない」を自ら本歌取りしたような「サイド バイ サイド 隣にいる人」というタイトルといい、伊藤ちひろ監督の一筋縄ではいかない才能にしびれてしまう。リアリズムを突き抜けた変幻的なストーリーと、妖しいまでに美しい映像演出。人や過去への断ち切れぬ思いを、浄化し解放する「サイド バイ サイド」を無心に抱きしめたい。
北川れい子(映画評論家)
バス車内の坂口健太郎をとらえた巻頭の数ショットだけで、もう映画は、その先のただならぬ独自の時空間感覚を鮮明に表現している。 静謐な空間のなかで、緩やかに、しなやかに動いていく身体。腰の据わったカメラワーク。 一方で、大胆で効果的な省略を多用した場面展開と編集は、映画に驚異的な速度感と深淵さをもたらす。 超一流の演技巧者たちを従え、早くも自身の濃密な作家性を確立した新鋭監督・伊藤ちひろに注目しないわけにはいかない。
暉峻創三(映画評論家)
多くを語らないから見えてくるものがある。 この映画は、見えるものと見えないものが混在していて、それを素直に受けとめさせてくれる。 そして、表も裏もひっくるめた美しさ、大きな美しさを感じた。
新谷里映(映画ライター)
風、森、光、温もり――触れられないのに、確かに感じた。 スクリーンという境界を越え、心がそこにいたのだと思う。
きっとこの先の人生で、大切な景色として思い出すだろう。 いまはもういない、隣にいてくれただれかを慈しむように。
SYO(物書き)
めちゃくちゃ気持ちいい映画だった。
人々の想いや霊魂がこの美しい村に住んでいる。そのすべてが愛おしい。
せわしない日々の中でどこかに魂を置いてきぼりにしてないかと思わず我が身を振り返った。
岩井俊二(映画監督)
生と死の境界線上を若い男と女が漂っています。
その隙間を死者が埋めたり
不在の関数に記憶が代入されて不均衡な等式を結んだり
これはどうやら、恋愛を幾何学する試みのようです。
映像は情緒的なのに物語は論理的。
静謐な日常のなかに生と死が隣り合わせに佇んでいます。
不思議な映画ですが
思わぬところに感動が潜んでいます。
映画好きなら絶対のお薦め。
押井守(映画監督)
夢中になってこの映画を観ていた。
淡々としているようで常に何かが動いている。
観終わってすぐには言葉が出てこなかった。
理由や言葉を振り絞るのをやめた時に
この映画がより雄弁になった。
高良健吾(俳優)
映像や音楽はもちろん、
暖かく柔らかい世界の中に漂う寂しさすらも
美しいと思った。
静かな緩急に胸を締め付けられた。
ありそうでなさそうでありそうな
不思議なリアリティの中で
儚く包み込まれた気がした。
伊藤沙莉(俳優)
ここにいない人を想うこと、後悔を見つめ続けることは、ここで今を生きていくためでもあると、この映画の暗闇と光の美しさが教えてくれる。
柴崎友香(作家)
そのデビュー作「ひとりぼっちじゃない」を自ら本歌取りしたような「サイド バイ サイド 隣にいる人」というタイトルといい、伊藤ちひろ監督の一筋縄ではいかない才能にしびれてしまう。リアリズムを突き抜けた変幻的なストーリーと、妖しいまでに美しい映像演出。人や過去への断ち切れぬ思いを、浄化し解放する「サイド バイ サイド」を無心に抱きしめたい。
北川れい子(映画評論家)
バス車内の坂口健太郎をとらえた巻頭の数ショットだけで、もう映画は、その先のただならぬ独自の時空間感覚を鮮明に表現している。
静謐な空間のなかで、緩やかに、しなやかに動いていく身体。腰の据わったカメラワーク。
一方で、大胆で効果的な省略を多用した場面展開と編集は、映画に驚異的な速度感と深淵さをもたらす。
超一流の演技巧者たちを従え、早くも自身の濃密な作家性を確立した新鋭監督・伊藤ちひろに注目しないわけにはいかない。
暉峻創三(映画評論家)
多くを語らないから見えてくるものがある。
この映画は、見えるものと見えないものが混在していて、それを素直に受けとめさせてくれる。
そして、表も裏もひっくるめた美しさ、大きな美しさを感じた。
新谷里映(映画ライター)
風、森、光、温もり――触れられないのに、確かに感じた。
スクリーンという境界を越え、心がそこにいたのだと思う。
きっとこの先の人生で、大切な景色として思い出すだろう。
いまはもういない、隣にいてくれただれかを慈しむように。
SYO(物書き)