メインストリーム

10.8〔FRI.〕新宿ピカデリー他にて全国公開

人気YouTuberへと駆け上がる若者たちの野心が、狂気に変わるー


監督:ジア・コッポラ『パロアルト・ストーリー』


アンドリュー・ガーフィールド『アンダー・ザ・シルバーレイク』


マヤ・ホーク「ストレンジャー・シングス」


ナット・ウルフ『きっと、星のせいじゃない』


原題:Mainstream│2021年│アメリカ映画│シネマスコープ│上映時間:94分
映倫区分:G│字幕翻訳:佐藤恵子│配給:ハピネットファントム・スタジオ

TRAILER

予告編
30秒予告
映画の見どころトーク
SNSユーザー震撼!コメント

COMMENT

全米公開時に激論を巻き起こした、
衝撃の問題作
ガーフィールドは
SNS界が生んだ“ジョーカー”のよう
…INDIEWIRE ★★★★★
皮肉な運命に魅了される
…SCREEN ★★★★★
翻弄され、
この世界に引きずり込まれてしまう。
…FIRST SHOWING(US)★★★★★
SNSの流行メインストリームの気まぐれさや
変わり身の早さ、儚さを体現している
…VARIETY ★★★★★★
ソーシャルメディアを利用するすべての人に観てほしい。
これほどまでに発信する側でなく、受け取る側に責任を問う作品はかつてなかった。
「メインストリーム」を観た後は“いいね”を押すのが恐ろしくなる。
たった一つの“いいね”が人を破滅させたり、世界を変えることすらある、
とアンドリュー・ガーフィールドが強烈に体現する怪作。
…DIZ(映画アクティビスト)
キラキラしたSNSの裏にうごめく闇をあぶり出す!これは有名になりたい若者たちの淡い青春であり、一線を越えてしまった者たちの狂宴でもある。その絵文字にまみれた妖しいきらめきがあなたをインフルエンスする。
…ビニールタッキー(映画宣伝ウォッチャー)
バズって身を滅ぼす様を、アンドリュー・ガーフィールドが嬉々と好演!
この人は破滅的なキャラが本当に似合う。
そんな彼が表情を一変させ、まるで血反吐を吐くように叫び訴える姿は破壊力抜群だ。"
…人間食べ食べカエル(人喰いツイッタラー)
自分なんて価値がなく何者でもないと思っていた人間が、SNSを通じ何者かになってしまう。
他者により承認欲求を満たし自己肯定感は高まるが、自分の価値はファンのいいねによって成り立つという危うさ。
ようやく好きになれた自分の価値を守るには、ファンが求める像でいるしかない。
結果、やる事なす事がどんどん過激にならざるを得ない。ある意味、孤独な男の側面を描いた作品なのではないかと思った。
…酒村ゆっけ、(酒テロクリエイター/作家)
バズこそ至上命題となるSNS。その狂乱のうちにいると、自分が娯楽の消費材となっていることに、こうも気づけないものか?
人生をエンジョイするはずが地獄行き、なんてことになる前に、この作品を観て。
…よしひろまさみち(映画ライター)
SNSの栄光の“儚さ”を詩的にアンニュイに表現する、ジア・コッポラのセンスに脱帽です。
…山崎まどか(コラムニスト)
生身の人間をまるでフィクションのコンテンツかのように利用したり、消費したり、崇めたり、叩いたり。でも実際に血が通ったこの社会のリアルというのは、フィクションのように善悪が明確に分かれている訳でもなければ、一度傷ついた心が簡単にリセットできる訳でもない。
現代に溢れるそんな“実態のない、でも確かに存在している深い病巣のようなもの”を、どこか一方の視点からだけでなく描き切っているすごい作品でした。
…辻 愛沙子(株式会社arca CEO / Creative Director)
Instagramをスクロールしながら「みんな幸せそうだな」とよく思う。
そりゃそうだ。みんな自分の人生の幸せな瞬間ばかりを投稿する。
タイムラインに並ぶ「飾られた現実」を眺めながら、 膨れ上がった自己承認欲求との向き合い方を考える。難しい。
すっかり大人な私だってとても難しい。自分はコントロール出来ているのか。
そもそもコントロールしようと思っている事自体がナンセンスなのか。
いいねの数に心酔していく主人公達と、映像に散りばめられた絵文字やキラキラエフェクトを眺めながら、自分自信が投稿する「飾られた現実」について悶々と考える時間だった。
…中田クルミ(俳優)

INTRODUCTION

『アメイジング・スパイダーマン』のA・ガーフィールドに飲み込まれるー
G・コッポラが描く、危うく刺激的なカリスマYouTuber
フランシス・フォード・コッポラの孫で、ソフィア・コッポラの姪。映画の名門一家の新星ジア・コッポラ監督が放つ『メインストリーム』は、YouTuberの狂乱を描いた衝撃作だ。

溢れ出る刺激的な言葉で見るものを翻弄する青年・リンクを怪演したのは、『アメイジング・スパイダーマン』のアンドリュー・ガーフィールド。その恋人役には、イーサン・ホークとユマ・サーマンを両親に持ち、ファッションアイコンとしても人気のマヤ・ホーク。

匿名のネットユーザーが作り出す、気まぐれなメインストリームに君臨し、翻弄され、暴走する若者は、果たして時代のスターか? ペテン師か? それとも被害者なのか―?

STORY

スターダムへの野心が狂気に変わる時、
最悪の事件を引き起こすー
夢と野心が交錯する街LA。20代のフランキーは映像作品をYouTubeにアップしながら、さびれたコメディバーで生計を立てる日々に嫌気がさしていた。ある日、天才的な話術の持ち主・リンクと出会い、そのカリスマ性に魅了されたフランキーは、男友達で作家志望のジェイクを巻き込んで、本格的に動画制作をスタートする。

自らを「ノーワン・スペシャル(ただの一般人)」と名乗り、破天荒でシニカルなリンクの言動を追った動画は、かつてない再生数と「いいね」を記録。リンクは瞬く間に人気YouTuberとなり、3人はSNS界のスターダムを駆け上がってゆく。

刺激的な日々と、誰もが羨む名声を得た喜びも束の間、いつしか「いいね!」の媚薬は、リンクの人格を蝕んでいた。ノーワン・スペシャル自身が猛毒と化し、やがて世界中のネットユーザーからの強烈な批判を浴びるとき、野心は狂気となって暴走し、決して起きてはならない衝撃の展開をむかえる―

CAST & STAFF

アンドリュー・ガーフィールド(リンク)
Andrew Garfield
MORE
マヤ・ホーク(フランキー)
Maya Hawke
MORE
ナット・ウルフ(ジェイク)
Nat Wolff
MORE
ジェイソン・シュワルツマン
(マーク・シュワルツマン)
Jason Schwartzman
MORE
ジョニー・ノックスヴィル(テッド・ウィック)
Johnny Knoxville
MORE
アレクサ・デミー(イザベル・ロバーツ)
Alexa Demie
MORE
ジア・コッポラ(監督/脚本)
Gia Coppola
MORE
アンドリュー・ガーフィールド(リンク)
Andrew Garfield
1983年生まれ、カリフォルニア州ロサンゼルス出身。舞台俳優としてキャリアをスタートし、2007年に『大いなる陰謀』で映画デビュー。2011年『ソーシャル・ネットワーク』でゴールデングローブ助演男優賞に初ノミネートされ、その翌年には『アメイジング・スパイダーマン』の主役に抜擢。映画のみならず舞台でも変幻自在のパフォーマンスをみせ、世界中の観客を魅了している。主な出演作は、『ハクソー・リッジ』(17)、『アンダー・ザ・シルバー・レイク』(18)、など。本作にはプロデューサーとして関わり、製作総指揮も務めている。
マヤ・ホーク(フランキー)
Maya Hawke
1998年生まれ、ニューヨーク州ニューヨーク出身。ユマ・サーマンとイーサン・ホークを両親にもち、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(19)など話題作に出演。大人気Netflixシリーズ「ストレンジャー・シングス」のシーズン3でアイスクリーム屋の店員ロビンを演じ一躍人気に。その才能は女優だけに留まることなく、歌手・モデルとしても活躍し、ファッションアイコンとして絶大な人気を誇る。今後は、「ストレンジャー・シングス」シーズン4や、父イーサン・ホークとの初共演作品『Revolver(原題)』に出演する予定。
ナット・ウルフ(ジェイク)
Nat Wolff
1994年生まれ、カリフォルニア州ロサンゼルス出身。俳優一家に生まれ、オフ・ブロードウェイで子役として舞台に立ちキャリアをスタート。ジア・コッポラの監督デビュー作『パロアルト・ストーリー』(15)にも出演するほか、『きっと、星のせいじゃない』(15)、『マイ・インターン』(15)などの話題作に続々と出演。俳優としても活躍する弟のアレックス・ウルフとの音楽ユニットNat and Alex Wolff を結成し音楽界からも注目を集めている。
ジェイソン・シュワルツマン
(マーク・シュワルツマン)
Jason Schwartzman
1980年生まれ、カリフォルニア州ロサンゼルス出身。ウェス・アンダーソンの監督デビュー作『天才、マックスの世界』(98)の主演として俳優デビュー。その後も、ウェス・アンダーソン監督作品の常連であり、最新作の『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』(22年公開)にも出演。『ダージリン急行』(08)や『犬ヶ島』(18)では、原案や共同脚本も担当している。主な出演作は、『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』(10)など。
ジョニー・ノックスヴィル
(テッド・ウィック)
Johnny Knoxville
1980年生まれ、テネシー州ノックスヴィル出身。高校時代の同級生スパイク・ジョーンズとともに始めたTV番組「ジャッカス」(00~02)が大ヒットし社会現象を巻き起こす。俳優としても活躍し、主な出演作に、『メン・イン・ブラック2』(02)、『ロード・オブ・ドッグタウン』(05)、『ラストスタンド』(13)などがある。
アレクサ・デミー(イザベル・ロバーツ)
Alexa Demie
1994年、アメリカ・カリフォルニア州生まれ。2015年にNetflix「The OA」でデビューし、インディペンデント作品での端役や歌手活動を通じてキャリアを積む。彼女の名を一躍有名にしたのは、ゼンデイヤ主演、HBOのテレビドラマ「ユーフォリア/EUPHORIA」のマディー役。主な出演作は、『WAVES/ウェイブス』、『mid90sミッドナインティーズ』(20)、など。また自身のサングラスブランドも運営しており、ニッキー・ミナージュやジェニファー・ロペスにデザイナーとして衣装提供するほどのセンスの持ち主。
ジア・コッポラ(監督/脚本)
Gia Coppola
1987年生まれ、カリフォルニア州ロサンゼルス出身。フランシス・F・コッポラの孫にして、ソフィア・コッポラの姪。写真家としても活動する傍ら、水原希子を起用したユナイテッドアローズのCMディレクターや様々なMVの監督としても活躍、若いながらコッポラファミリーの一員として着実にキャリアを重ねている。そのキャリアからファッション業界とも精通しており、2016年にはGucciのPre-Fallのコレクションと関連した短編フィルムも発表。前作『パロアルト・ストーリー』(15)に続き、長編映画作品2作目にあたる本作でも脚本と監督を務めた。