INTRODUCTION
極秘任務に携わる科学者の兄・修(柳楽優弥)の苦悩と選択。そして戦地で心に傷を負った軍人の弟・裕之(三浦春馬)、2人がほのかな想いを寄せる幼なじみの世津(有村架純)ーー。太平洋戦争末期に存在した「F研究」と呼ばれる“日本の原爆開発”。
その事実を基に、時代に翻弄されながら全力で駆け抜けた若者たちの、等身大の姿を描いた青春群像物語。脇を固めるのは田中裕子、國村隼、イッセー尾形、山本晋也など国際色豊かな豪華俳優陣のほか海を越えピーター・ストーメアも参加。脚本・監督は「青天を衝け」など多くの人気作を手がける名手・黒崎博。彼が10年間大切に温め続けたこの企画に共鳴し、音楽にアカデミー賞®️5部門ノミネートの『愛を読むひと』のニコ・ミューリー、サウンドデザインに『アリー/スター誕生』のマット・ヴォウレスと、ハリウッドの第一線で活躍するスタッフが続々と集結。豪華キャスト・スタッフで贈る今夏最注目の日米ビッグプロジェクトが遂に公開。

STORY
戦況が激化し、最終局面を迎えた 1945 年の夏。軍から密命を受けた京都帝国大学・物理学研究室で研究に勤しむ実験好きの若き科学者・石村修(柳楽優弥)と研究員たちは、「今研究しているものが完成すれば、戦争は終わる。世界を変えられる」と、託された国の未来のために情熱的に原子核爆弾の研究開発を進めていた。研究に没頭する日々が続く中、建物疎開で家を失い、修の家に住むことになった幼馴染の朝倉世津(有村架純)。時を同じく、修の弟・裕之(三浦春馬)が戦地から一時帰宅し、3 人は久しぶりの再会を喜んだ。3 人でのひとときの幸せな時が流れる中、戦地で裕之が負った深い心の傷を垣間見た修と世津。一方で物理学研究の楽しさに魅了されていた修も、その裏側にある破壊の恐ろしさに葛藤を抱えていた。そんな二人を力強く包み込む世津はただ一人、戦争が終わった後の世界を考え始めていた。それぞれの想いを受け止め、自分たちの未来のためと開発を急ぐ修と研究チームだが、運命の 8 月6日が訪れてしまう。日本中が絶望に打ちひしがれる中、それでも前を向く修が見出した新たな光とはーー?