INTRODUCTION
劇作家・平田オリザとロボット研究者の石黒浩(大阪大学教授・ATR石黒浩特別研究所客員所長)とのコラボレーションで2010年に発表され、生身の俳優とロボットが共演する異色の世界観が国内外で注目されたロボット演劇「さようなら」を、「歓待」「ほとりの朔子」の新鋭・深田晃司監督が脚本も手がけて映画化。
ターニャ役は舞台版と同じブライアリー・ロング。新井浩文や村上虹郎らが共演。

STORY
日本で稼働する原子力発電施設の爆発によって放射能に侵された近未来の日本。日本の国土のおよそ8割が深刻な放射能汚染に晒され、政府は「棄国」を宣言した。各国と提携して敷かれた計画的避難体制のもと国民は、国外へと次々と避難していく。その光景をよそに、避難優先順位下位の為に取り残された南アフリカの難民、ターニャ。そして幼いころから病弱な彼女をサポートするアンドロイド、レオナ。彼女たちのもとを過ぎていく多くの人々。そしてそれぞれの生と死。やがて、ほとんどの人々が消えていく中、遂にターニャとレオナは最期の時を迎えることになる…。