INTRODUCTION

明るいことが、おそろしい

太陽と花々に満たされた祝祭の果ては、究極の恐怖と、未体験の解放感

長編デビュー作『ヘレディタリー/継承』が世界中で絶賛され、いまハリウッドの製作人が“最も組みたいクリエーター”として注目しているアリ・アスター監督の最新作。恐怖の歴史を覆す、暗闇とは真逆の明るい祝祭を舞台に、天才的な発想と演出、全シーンが伏線となる緻密な脚本、観る者を魅惑する極彩色の映像美が一体となり、永遠に忘れられない結末に到達する。前代未聞の“フェスティバル・スリラー”がついに日本上陸!

 

STORY

家族を不慮の事故で失ったダニーは、大学で民俗学を研究する恋人や友人と共にスウェーデンの奥地で開かれる“90年に一度の祝祭”を訪れる。美しい花々が咲き乱れ、太陽が沈まないその村は、優しい住人が陽気に歌い踊る楽園のように思えた。しかし、次第に不穏な空気が漂い始め、ダニーの心はかき乱されていく。妄想、トラウマ、不安、恐怖……それは想像を絶する悪夢の始まりだった。