A24が新たに見出したのは、監督自身の体験を描き、世界で絶賛された心揺さぶる実話―。
ゲイであることで母に捨てられ、16歳でホームレスとなった青年は、生きるために海兵隊への入隊を志願する。
セクシュアリティ、宗教、人種、全てが検閲<インスペクション>される場所で、彼は”自分自身であること”を諦めなかった。
INTRODUCTION
『ムーンライト』『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』ほか、革新的な作品を次々と送り出してきた映画会社A24。
業界屈指の目利きたちが次に見出したのは、ある新鋭監督の半生を描いた実話だった――。
イラク戦争が長期化する2005年・アメリカ。ゲイであることで母に捨てられ、生きるためにすがるような想いで海兵隊に志願した青年。
しかし、彼を待ち受けていたのは、軍という閉鎖社会に吹き荒れる差別と憎悪の嵐だった。
海兵隊に在職中だった20代で初めてカメラを手にし、そこから映像記録担当としてキャリアを始めたエレガンス・ブラットン監督の
長編デビューにして、彼の体験に基づく実話である本作。
社会からも除外され、“透明だと思っていた”自分を癒すために映画を撮ろうと決意した監督は、
「この映画で主人公が感じる欲望、恐れ、そして最終的に抱く目標まで、すべて本物です」と語る。
主人公であるエリス・フレンチを演じるのは、俳優、そして歌手としても活動し、
2019年のトニー賞では別々のパフォーマンスで 2つの部門(演劇主演男優賞/ミュージカル助演男優賞)にノミネートされるという、
史上6人目の快挙を成し遂げたジェレミー・ポープ。本作では第80回ゴールデングローブ賞で主演男優賞(映画・ドラマ部門)に
ノミネートされたほか、世界各国で高い評価を受けた。
また、音楽は「21世紀の最重要バンド」と評されるアニマル・コレクティヴが担当。
逆境に屈せず前を向く主人公フレンチの姿をエモーショナルに彩っている。