Introduction
浅野いにお 原作
漫画家の”極限の業”を描いた衝撃作「零落」完全映画化!
「ソラニン」から約11年後に連載され、 漫画家として残酷なまでの“業”を描き浅野いにおの新境地となった“極限の”衝撃作「零落」が完全映画化!監督を務めたのは、俳優、歌手として活動する一方、映画監督もこなすなどマルチに活躍をしている竹中直人。売れっ子漫画家から落ちこぼれ漫画家となった主人公の深澤薫役を演じるのは、俳優のみならずプロデューサーや映画監督としても幅広く活躍をしている、斎藤工。そして、物語の鍵を握るつかみどころのないミステリアスな風俗嬢・ちふゆを演じるのは、近年活躍が目覚ましい、趣里。いつも何かに漠然と苛立ち、蜃気楼のように実態があるようでないような不思議な女性像を、リアルかつ刺激的に熱演している。また、夫の深澤薫と衝突を繰り返しながらも、漫画家としての彼の才能を信じ、一途な愛を貫こうと葛藤する漫画編集者・町田のぞみを演じるのは、MEGUMI。
Story
長年連載してきた漫画が完結を迎え、“元”売れっ子漫画家となった深澤。
次回作のアイデアも浮かばず、担当編集者からはぞんざいに扱われ、募る敗北感。
すれ違いが生じていた妻との関係は冷え切り、 漫画家として切望されることのない現実が始まった。時間を浪費するだけの鬱屈した日々は深澤を蝕んでいく。虚無感を抱えたまま立ち寄った風俗店で、 深澤は猫のような眼をした「ちふゆ」と名乗る風俗嬢と出会う。 自分のことを詮索せず、ただ「あなたはあなた」と言って静かに笑う 「ちふゆ」に、急速に惹かれていく深澤。 ある日、深澤は「ちふゆ」とともに彼女の故郷へと向かうことになり――。