INTRODUCTION
1883年にイタリアで出版されたカルロ・コッローディの「ピノッキオの冒険」は、100年以上にわたって世界中で読み継がれてきた児童文学で、ディズニーによるアニメーションも広く親しまれてきた。現在、ギレルモ・デル・トロ監督によるストップ・モーション・アニメ、ロバート・ゼメキス監督による実写映画の新作企画も進行中だ。
しかし誰もが思い浮かべるのは“嘘をつくと鼻が伸びる”という有名なエピソードであり、この名著の主人公の実像を知る人は少ない。無邪気な操り人形に見せかけて、実は行く先々でトラブルを巻き起こす、“悪童”だということを――。
丸太棒が変身したピノッキオの奇想天外な大冒険を『ゴモラ』の鬼才マッテオ・ガローネが原点に回帰して、斬新にビジュアライズ。旅の途上に登場する世にも奇妙な生きものたち、人生の不条理や社会風刺を盛り込んだ寓話的なストーリー展開を、圧倒的な映像美で描き出した。本国イタリアでは、2019年クリスマス・シーズンに公開されるや大ヒットを記録。同国のアカデミー賞と呼ばれるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で15部門にノミネート(うち5部門受賞)、さらにはアメリカのアカデミー賞でも2部門ノミネート(衣装デザイン賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞)を果たすなど、斬新かつアーティスティックな映像美が絶賛を博している。
ピノッキオとジェペットの親子愛を体現するのは、ガローネ監督に見出された名子役のフェデリコ・エラピと『ライフ・イズ・ビューティフル』でおなじみのロベルト・ベニーニ。まさに大人のためのおとぎ話と呼ぶにふさわしい、神秘的で驚きに満ちたダークファンタジーがここに誕生した。

STORY
貧しい木工職人のジェペット爺さん(ロベルト・ベニーニ)が丸太から作った人形が、命を吹き込まれたようにしゃべり始めた。ピノッキオ(フェデリコ・エラピ)と名付けられたやんちゃな人形は、ジェペットのもとを飛び出して、森の奥深くへと誘われる。道中、ターコイズ・ブルーの髪を持つ心優しき妖精の言いつけにも、おしゃべりコオロギの忠告にも耳を貸さない。なおも命からがらの冒険を繰り広げるピノッキオは、はたして「人間の子どもになりたい」という願いを叶えられるのだろうか……。

ほんとうのピノッキオ
Blu-ray

発売日:2022年5月11日
枚組:1
価格:5,280円(税込み)

【映像特典】
・ミニメイキング
・予告編
・スライドショー(静止画)