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主人公・創太を演じるのは、自身もプロボクサーの経歴を持つ木幡竜。
プロボクサー、サラリーマンを経て一念発起で俳優を志すも芽が出ず不遇の時代を過ごしたが、オーディションで出演を勝ち取った中国映画『南京!南京!』(09)で高い評価を得ると、単身中国に渡り、翌年のアンドリュー・ラウ監督の『レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳』でドニー・イェンと死闘を演じる悪玉のトップを演じ一躍注目を浴びる。以来、中国を拠点に映画やドラマに出演。近年は『サムライマラソン』(19)で長谷川博己の敵役として、昨年は綾野剛主演のドラマ「アバランチ」で“最狂の敵”を演じ、遂に初主演作に辿り着いた。
これまでのアクション俳優たちと渡り合ったキャリアを武器に、過酷な減量とトレーニングで体脂肪率3%まで搾り上げた鋼のような肉体が魅せる本格アクションは、まさに規格外!
監督・脚本を務めたのは、『くそガキの告白』(12)がゆうばり国際ファンタスティック映画祭で審査員特別賞ほか4冠を獲得した鈴木太一。アクション監督には『ベイビーわるきゅーれ』(21)の園村健介。共演には鎌滝恵利、今野浩喜、栁俊太郎、長井短、銀粉蝶、火野正平など個性豊かな実力派が顔を揃えた。
1976年6月16日、東京都出身。早稲田大学第二文学部卒業後、ENBUゼミナールにて映画制作を学ぶ。その後、篠原哲雄監督に師事。2011年、監督・脚本で『くそガキの告白』を制作し、長編映画デビューした。同作でゆうばり国際ファンタスティック映画祭審査員特別賞、シネガーアワード賞、ベストアクター賞、ゆうばりファンタランド大賞(人物部門)の4冠受賞を達成する。その後、テレビドラマなどの映像作品に監督・脚本で携わる。主な作品に、ドラマ24「みんな!エスパーだよ!」(13)、BSスカパー!「PANIC IN」(15)、テレビ朝日「豆腐プロレス」(17)(脚本のみ)、キネカ大森先付けムービー「もぎりさん session2」(19)、オムニバス映画『THEATERS』(2022年公開予定)など。
早くこの映画を創りたい!と切に切に願った6年以上の年月を、僕も木幡さんもジリジリと過ごし、その思いを一気に吐き出しました。まだまだ未熟者の二人でしたが、多くの熟練者の方々に支えていただき、ここまで辿り着きました。
しんどいことも多い世の中、思うようには生きられない、それでも最後は生きててよかったと笑いたい、そんなことを、今、思います。よろしくお願いいたします。