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ベルリン国際映画祭・シアトル国際映画祭に続きジャパン・カッツにも出品が決定!
7月10日(現地時間)よりニューヨークで開催される”北米最大の日本映画祭”、ジャパン・カッツに「箱男」の出品が決定!
さらに今回は映画祭側の強い希望により、石井岳龍監督作品「水の中の八月」(1995年)も特別に上映されることが決まり、石井監督は「箱男」「水の中の八月」の両上映日に舞台上に登壇を予定しています。
8月23日(金)公開決定! ポスタービジュアル&予告編解禁
それは、人間が望む最終形態—
ヒーローか、アンチヒーローか
いよいよ本作の日本凱旋公開が8月23日(金)に決定した。
解禁されたポスタービジュアルでは、街中で箱の中に身を隠してひっそりと存在していた箱男が立ち上がり、こちらを凝視している。だがまだ彼の姿は謎に包まれたまま。今回解禁された予告編では、一部ではあるが、箱男が一体どのようなキャラクターなのか垣間見ることができるので、ぜひ味わって欲しい。永瀬正敏演じる「わたし」が箱という鎧をまとい、完全な孤立、完全な匿名性を手に入れて一方的に世界を覗き見、「箱男」になったと豪語する。だがそこへ箱男という存在を乗っ取ろうとするニセ医者(浅野忠信)や軍医(佐藤浩市)、そして謎の女(白本彩奈)までもが現れ、箱男を消し去ろうとする。ついに今、「本物」をめぐる戦いが始まるのだ―。箱男VSニセ箱男、この光景を見ることができるのは、安部公房自身が望んでいた、「箱男」をエンターテインメントとして昇華させた石井岳龍ならではの演出の賜物であり、全貌は映画館で体験してほしい。
箱男はヒーローかアンチヒーローか。小さな箱の中で王国を作り、守られた状態で世界を一方的に覗く姿は、不確実性の中で揺らぎながら、小さな端末(スマホ)を手に持ち、匿名の存在としてSNSで一方的に他者を眼差し、時に攻撃さえもする現代の私たちと「無関係」と言えるだろうか…。そして最も驚くのは、著書が発表された50年前に安部公房は現代社会を予見し、描いていたということだ。『箱男』 ―それは人間が望む最終形態。