坂本龍一(音楽家)

21世紀の「悲しみよこんにちは」かな。
誰しもこんな夏の思い出をもちたいと思わせる、切ない切ない映画。

ゲイリー・オールドマン(男優/本年度アカデミー賞主演男優賞『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』)

彼(ティモシー・シャラメ)の活躍に興奮している。とても才能のある魅力的な子だ。きっとまたこの(アカデミー賞の)場所に戻ってくる。

本年度アカデミー賞受賞式バックステージにて

ニコール・キッドマン(女優/『ムーラン・ルージュ』『めぐりあう時間たち』)

『君の名前で僕を呼んで』は必見よ!

自身のFacebookより

ジェニファー・ローレンス(女優/『ハンガー・ゲーム』シリーズ『世界にひとつのプレイブック』)

(ティモシー・シャラメが)こんなに若いと思わなかったの。とてもとても才能溢れていて、ホット!彼が30歳になるまで待つわ。

ETonline記事より

ライアン・ジョンソン(映画監督『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』)

ようやく観ることができた『君の名前で僕を呼んで』–なんという作品だ!!

自身のツイッターより

バリー・ジェンキンス(映画監督『ムーンライト』)

『君の名前で僕を呼んで』–感傷のない甘美さ、感傷の恐れなしに作り上げられた映画。セックスの傍らにある甘美さ。愛を変えるセックス。温もりを決して失わない、知的で厳格な表現。映画は最初から最後まで、ひたむきで、熟していて、愛がこもっている。
極めて繊細で人間味のある作品。その控え目さはエレガントで輝いている。(監督の)ルカは明確な原理の本質にたどり着いた。人の心の成長より、もっと深いものはわずかしかない。そして、本当の自分自身にたどり着くにはこれ以上に直接的な方法はない。

自身のツイッターより

ポール・トーマス・アンダーソン(映画監督/『マグノリア』『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』)

2017年に観た映画の中で一番のお気に入り。

ペドロ・アルモドバル(映画監督/『オール・アバウト・マイ・マザー』『ジュリエッタ』)

この映画のすべてが美しく、チャーミングで、魅力的だ。
男の子たち、女の子たち、朝食、果物、煙草、小さなプール、自転車、屋外でのダンス、80年代、主人公の不安と献身的な愛、登場人物たちの誠実さ、両親との関係性。原作の著者であるアンドレ・アシマン、脚色のジェームズ・アイヴォリー、監督のルカ・グァダニーノが果たした感覚の情熱、北イタリアの光、そして今年の大発見ティモシー・シャラメを見よ。

IndieWire記事(映画監督が選ぶ2017フェイヴァリット・フィルム)より

グザヴィエ・ドラン(映画監督/『Mommy/マミー』『たかが世界の終わり』)

とても身につまされ、しばらく動けなかった。話したくても、話すことができないほどだった。この映画が僕にしたことは、過去に僕が恋した人たちに自分自身を投影することだった。優しさのない身勝手な人間だと僕が勝手に判断してきた人たちを。でもアーミー・ハマーが演じた人物–あの傲慢で無敵に思える男—に、僕は今一度自分の20代を思い返さぜずにはいられなかった。僕が好きなのは、ハマーが彼の脆さを隠さないのは、シャラメが彼に背を向けて一緒に座っている時だけというところ。脆さはもちろん弱さとイコールで、弱さから痛みは生まれるが、それは僕たちが何とか避けたいと思うものだから。僕自身の文化や経験から言えば、恋する者の永遠の不可能性について語る(エリオの父役の)マイケル・スタールバーグのような人物は多くはない。けれど失恋についての残酷な真実を、最高の、審美的な映画で見ることはとても感動的だ。

IndieWire記事(映画監督が選ぶ2017フェイヴァリット・フィルム)より

フランク・オーシャン(R&Bシンガー)

(ティモシー・シャラメのエリオ役は)とてもスペシャルな役柄で、ポピュラー・カルチャーの中で今まさにこの時の役だ。これが出世作になったことは君にとってもいいことだと思う。完全にアート系で小規模かもしれないけれど、多くの人が話題にする映画だ。これほど心がこもっていて弱さも見せられる、こういう役を最初からやっておくのはきちんと基礎を築けるということだ。君がやりとげた仕事、人々に感じさせたものにおめでとうと言うよ。それは途方もないものだ。

V MAN記事(フランク・オーシャンとティモシー・シャラメとの対話)より

町山智浩(映画評論家)

したたるように美しい映像、宝物のような映画です。