REVIEW

驚くほど美しく、
感動的な叙事詩が誕生した。 ――Vulture カタルシスに満ちている。 ――The New York Times 壮大で力強く、
心揺さぶられる。 ――The Hollywood Reporter これは、あらゆる形の愛を描く物語だ。 ――InReview
ケーレン大尉の心の成長と
“間に合わせの家族”に心を打たれる。 ――Roger Ebert マッツ・ミケルセンが目だけで
深い感情を表現してみせる。 ――Los Angeles Times マッツ・ミケルセンの力強さ、 存在感に捧げられた見事なトリビュート! ――Collider

INTRODUCTION

第62回ベルリン国際映画祭で2つの銀熊賞(男優賞/脚本賞)に輝いた、18世紀デンマークの宮廷を舞台に、王と王妃、侍医の三角関係を描くラブストーリー『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』(12)以来となる、ニコライ・アーセル監督と“北欧の至宝”マッツ・ミケルセンの二度目のタッグが実現。ふたりが本作で再び描くのは、時を同じくした母国デンマーク開拓史の裏側に隠された、ある英雄とその“家族”による〈愛の軌跡〉を辿る物語。

原作は、イダ・ジェッセンによる史実に基づく歴史小説「The Captain and Ann Barbara(英題)」。発売前に本を読んだアーセル監督が感銘を受け、マッツに声をかけたことで本作が動き出す。そして、『悪党に粛清を』(14)、『ライダーズ・オブ・ジャスティス』(20)など、これまで多くのマッツ出演作に携わってきたアナス・トマス・イェンセンも脚本に加わり、壮大で美しい一大叙事詩を見事映画化。アカデミー賞® 国際長編映画賞デンマーク代表に選出、ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に正式出品されるなど、北欧のみならず世界で高く評価された。中でも、マッツ演じる主人公ケーレン大尉の、荒野を覆いつくす冷たい氷がやがて溶けていくかのような繊細な感情の移ろいと、言葉以上に多くを物語る豊かな表情ひとつひとつに誰もが息をのみ魅了されることだろう。

STORY

18世紀デンマーク。貧窮にあえぐ退役軍人のルドヴィ・ケーレン大尉は、貴族の称号を懸け、ひとり荒野の開拓に名乗りを上げる。しかし、それを知った有力者フレデリック・デ・シンケルが自らの勢力が衰退することを恐れ、ありとあらゆる手段でケーレンを追い払おうと躍起になる。襲い掛かる自然の脅威とデ・シンケルからの非道な仕打ちに抗いながら、彼のもとから逃げ出した使用人の女性アン・バーバラや家族に見捨てられた少女アンマイ・ムスとの出会いにより、ケーレンの頑なに閉ざした心に変化が芽生えてゆく…。そして、それぞれが見つけた希望とは―。

CAST PROFILE

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Mads Mikkelsen
マッツ・ミケルセン
ルドヴィ・ケーレン
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Amanda Collin
アマンダ・コリン
アン・バーバラ
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Simon Bennebjerg
シモン・ベンネビヤーグ
フレデリック・デ・シンケル
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Melina Hagberg
メリナ・ハグバーグ
アンマイ・ムス
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Kristine Kujath Thorp
クリスティン・クヤトゥ・ソープ
エレル
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Gustav Lindh
グスタフ・リン
アントン
Mads Mikkelsen
マッツ・ミケルセン
ルドヴィ・ケーレン
1965年11月、デンマーク・コペンハーゲン生まれ。ダンサーとしてキャリアをスタートし、映画『プッシャー』(96)で俳優デビュー。その後ハリウッドに進出し、『007 カジノ・ロワイヤル』(06)出演で一気に世界的ブレイクを果たし、『偽りなき者』(12)でカンヌ国際映画祭の最優秀男優賞に輝く。12年の『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』では、本作のニコライ・アーセル監督とタッグを組み、母国デンマーク王宮で女王と恋に落ちる侍医役を演じている。主な出演作に、ドラマ「ハンニバル」シリーズ(13~15)や、『ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー』(16)、『ドクター・ストレンジ』(16)、またアカデミー賞®国際長編映画賞を受賞した『アナザーラウンド』(20)などがある。10年には、その功績が認められデンマーク女王からナイトの称号を授与されている。
Amanda Collin
アマンダ・コリン
アン・バーバラ
1986年3月、デンマーク・ラングステッド生まれ。2011年から俳優活動を始め、16年には本作のニコライ・アーセル監督が脚本を務める人気ミステリーシリーズ3作目『特捜部Q Pからのメッセージ』に出演。翌年、ドラマ「A Terrible Woman(英題)」で主演を飾り、デンマークで権威のあるロバート賞、ボディル賞にてともに主演女優賞を獲得している。リドリー・スコットが製作総指揮を務めるSFドラマ「レイズド・バイ・ウルブス/神なき惑星」シリーズ(20~22)の主演としても知られている。
Simon Bennebjerg
シモン・ベンネビヤーグ
フレデリック・デ・シンケル
1989年10月、デンマーク・コペンハーゲン生まれ。デンマーク国立舞台芸術学校を2016年に卒業 。TVドラマや演劇でキャリアを積む。主な出演作に、サンダンス映画祭観客賞ほか映画賞を総なめにした『THE GUILTY/ギルティ』(18)や『The Pact (英題)』(21)などがある。後者の作品でロバート賞主演男優賞を、本作で助演男優賞をそれぞれ受賞している。
Melina Hagberg
メリナ・ハグバーグ
アンマイ・ムス
2014年6月、スウェーデン生まれ。演技未経験ながら子役として本作に抜擢され、映画デビューを果たす。
Kristine Kujath Thorp
クリスティン・クヤトゥ・ソープ
エレル
1992年4月、ノルウェー・オスロ生まれ。デンマーク王立美術院を卒業し、女優としてだけでなくTVやミュージックビデオなどのプロダクションデザイナーとしても活動している。主な出演作に、『ホロコーストの罪人』(20)、『バーニング・シー』(21)、『シック・オブ・マイセルフ』(22)などがある。
Gustav Lindh
グスタフ・リン
アントン
1995年6月、スウェーデン・ベステルオース生まれ。『The Circle(英題)』(15)で映画デビュー。ロバート賞で作品賞ほか9部門を獲得、アカデミー賞®国際長編映画賞デンマーク代表に選出された『罪と女王』(19)で、義母と禁断の関係に陥る青年を演じ、ボディル賞助演男優賞を受賞、その演技が高く評価された。ほかの出演作に、マッツ・ミケルセンと共演した『ライダーズ・オブ・ジャスティス』(20)や『ノースマン 導かれし復讐者』(22)などがある。

STAFF PROFILE

Nikolaj Arcel
監督・脚本:ニコライ・アーセル
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Anders Thomas Jensen
脚本:アナス・トマス・イェンセン
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Dan Romer
音楽:ダン・ローマー
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Nikolaj Arcel
監督・脚本:
ニコライ・アーセル
1972年8月、デンマーク・コペンハーゲン生まれ。英国アカデミー賞で外国語映画賞を受賞した『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』(09)や人気ミステリー『特捜部Q』シリーズ(13~18)の脚本家として知られており、マッツ・ミケルセンとタッグを組んだ、デンマーク王宮を舞台にしたラブストーリー『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』(12)でベルリン国際映画祭銀熊賞(最優秀脚本賞/男優賞)を獲得し、監督としても世界的評価を得る。17年には、スティーヴン・キングの原作を映画化したハリウッド作品『ダークタワー』で監督・脚本を務めている。
Anders Thomas Jensen
脚本:
アナス・トマス・
イェンセン
1972年4月、デンマーク・フレデリックスバーグ生まれ。デンマークを代表する監督・脚本家として知られ、若い頃から数多くの映画制作に携わっている。中でもマッツ・ミケルセンの出演作を手掛けることが多く、これまでタッグを組んだ作品には、『しあわせな孤独』(02)、『フレッシュ・デリ』(03)、『アダムズ・アップル』(05)、『悪党に粛清を』(14)、『ライダーズ・オブ・ジャスティス』(20)などがある。ニコライ・アーセルとは、17年の『ダークタワー』でも共同脚本を務めている。マッツ・ミケルセンを主演に迎えたクライム・コメディ『Back to Reality(原題)』の公開も控えている。
Dan Romer
音楽:ダン・ローマー
アメリカ・ニューヨーク生まれ。ニューヨーク州立大学パーチェス校で学び、現在はロサンゼルスを拠点に活動している。作曲を手掛けた主な映画作品に、『ハッシュパピー バスタブ島の少女』(12)、『ディア・エヴァン・ハンセン』(21)、『あの夏のルカ』(21)などがある。映画以外にも、人気ゲーム「ファークライ5」の作曲や、クリスティーナ・アギレラやショーン・メンデスといったアーティストのプロデュースも務めるなど多方面に渡り活躍している。