INTRODUCTION

浮き世の夢の行き着く果て、1970。 最後のロック・フィルム。
1970年、列車は当時最高のロック・アーティストたちを乗せてカナダを横断した。

ジャニス・ジョプリン、ザ・バンド、グレイトフル・デッド、バディ・ガイ、フライング・ブリトー・ブラザーズら、70年代を代表する豪華な顔ぶれだ。列車でツアーするこのコンサートは、 “FESTIVALEXPRESS(フェスティバル・エクスプレス)”と名付けられた。そして、このツアーの一部始終は公開を目的にフィルムに収められていた。ところがその46時間分にも及ぶ貴重なフィルム素材は、その消息を絶ってしまう…。 その伝説のフィルムの存在は熱心なファンの間で根強く噂されていたが、95年、非常に良好な状態で発見された。全編が初公開映像で彩られる最後のロック・フィルムは、遂に最新デジタル・サラウンドで甦った。アーティストたちの初出となる伝説的なライヴ映像や列車内でのセッション風景は、単なる音楽ドキュメンタリーというカテゴリーを超越し、彼らが放射する熱気そのものをスクリーンに強烈に焼き付ける。“奇跡のロック・フィルム”が日本初上陸!