監督:廣木隆一
物語を語ることでしか存在できない男を巡って女は現実を生きる。
いや男と女と言うよりも同じ時間を過ごした大人たちのラブストーリーを、このキャストで演出することに何か不思議な感じがしてワクワクします。どこまでが虚でどこまでが創作なのか。
原作者の目を通して描いた彼らの関係を映画化できることに感謝します。
ぜひ鬼の正体を劇場で確認して下さい。
〔 Profile 〕
1954年生まれ、福島県出身。1982年『性虐!女を暴く』で映画監督デビュー。1994年サンダンス・インスティテュートの奨学金を獲得して渡米。2003年の『ヴァイブレータ』では、第25回ヨコハマ映画祭を始め、国内外40以上の映画祭で監督賞ほか数々の賞を獲得する。主な作品に『余命一ヶ月の花嫁』(09)、『軽蔑』、『きいろいゾウ』(13)、『ストロボ・エッジ』、『さよなら歌舞伎町』(15)、『夏美のホタル』(16)、『PとJK』、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』、『彼女の人生は間違いじゃない』(17)、『ママレード・ボーイ』、『ここは退屈迎えに来て』(18)、『ノイズ』、『夕方のおともだち』、『母性』、『月の満ち欠け』(22)などがある。